2021年2月11日劇場鑑賞
ヒロインのエロさ、主人公の純粋さ、28歳のポーランド人若手監督の新進気鋭さ、様々な要素がこの映画の良さを雄弁に語っていた。
物語は、少年院を仮出所した主人公が口から出まかせで神父になり、破天荒なやり方で村の人気者になり、その村の闇に正面から向き合うという話です。
少年院での暴力的な日々から、シャバに出た日に酒とドラック、女を抱くというハードワーク、そこから村での禁欲的な生活、説教と告解で自身の経験を活かした助言により一躍時の人となる過程は無駄が無く物語世界にスッと入りこめた。
タバコを吸う息子を殴る母親に強いタバコを薦めれば吸わなくなると教え、タバコ吸ったこと無いというので、貴方からタバコの臭いがすると論破、時々吸うと告白を受けてからの息子も時々殴るのかという会話の妙は、かなり良かったです。
ヒロインと親しくなる過程でヒロインの兄が交通事故に遭ったという事実を知り、そこから村の人々の排他的な一面を知り、何とかせねばと奔走する過程も良かったし、村人の手紙により加害者未亡人への非難を知ってからの厳しい行動(手紙を書いた人に返す)に、少年院で見事に更生したのか、元々芯の強い子だったのかカッコいいと感じました。
ヒロインとヤルまでの流れも良くて、会話は一切なく徐々に近づき、神父なので手は回さず抵抗する感じが、カリオストロの城の最後みたいで良かったです。
クライマックス、偽神父とバレた自分を、裸を晒すことで示す演出は、映画ならではの良い演出だと心底感心しました。
少年院で戦う最後のやり取りは蛇足のような気もしましたが、基本的には大満足でした。
お勧めです。
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