2020年9月2日劇場鑑賞
後味は最悪なデストピアモノでしたが、社会の多様性が失われていくことで単一の価値観に支配され人々がその価値観の中で幸せに生きて行くという意味ではハッピーエンドだったかもしれません。
物語は、リトル・ジョーと命名された人を幸せに感じさせるホルモンを放出する植物を巡る愛と憎しみの話である。
ジョー君は意外としっかりしていて、ママのいないところで彼女作っている辺り年齢の割に増せたガキだと思いました。そして、思春期男子特有の自立しかけている感じとママに対する甘えの入り混じった感じがこの話(単一の考えに人々が染まっていく様子)によく合っていました。
なお、劇中流れるBGMが日本の能や雅楽の雰囲気を感じさせるため、製作者の意図として日本をイメージして製作されたのかなと深読みしたりもできます。
ツッコミどころの多い映画で、特に気になったのは主人公が一番リトル・ジョーと接しているのに最後までリトル・ジョーの花粉にやられなかったのはイマイチ理屈が呑みこめなかったです。
しかし、この映画の上手いと思ったところは、主人公が仕事中毒で育児放棄気味で息子との関係が上手くいっていないという設定を加えたことで、ヤバい植物と段々感じ始めているけど離れられない母親の顔の存在により事態が深刻になっていくところです。
そんなに激押しするような映画ではありませんが、キャッチコピーである「ゾッとする幸せ」とは言い得て妙でした。お勧めです。
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