2020年3月21日(劇場鑑賞)
171分という長尺も気にならないし、監督の強烈な作家性と剛腕には素直に感動できた。
主演の女の子(フローレンス・ピュー)と赤毛のスウェーデン美人のレベルの高さだけでも一見の価値があります。
物語は、米国の大学生たちと北欧のド田舎村の出会い(異文化コミュニケーション)を丹念に描く。
男性が女性をレイプするような話は掃いて捨てるほど映画で描かれていますが、女性による男性のレイプシーン、それも沢山の裸の女性が一人の裸の男性を取り囲み、応援しながらセックスを見守るという悪夢のようなプレーを劇場の大画面で観ることになるとは思わなかったです。
アリ・アスター監督は、物語の後の展開を予見するモノが前半に映っているため、観ている間一瞬も油断ならない。
村の風景の一部として、序盤に広場の隅に映っていた檻に入れられた熊がクライマックスどう使われたか、その他陰毛入りのパイや月経入りジュース等気色の悪い演出、村人の信仰(輪廻転生的な考え方)による凄惨な儀式(生け贄)とその供物としての外部の血、村の女王を決めるダンスという茶番、白夜という設定を活かした白日の下でこれらホラー演出が行われ、村人の笑顔に観ている観客は凍りつくという恐ろしい体験ができます。
新型コロナウイルスの関係で新作の上映が延期されている情勢とは言え、通常版公開中にディレクターズカット版を公開するほど人気になるホラー映画というだけでも一見の価値ありだと考えます。
それと、この映画絶対にカップルで観ない方が良いです。
あの冷めた感じのカップル描写(誕生日忘れているとか、男友達と旅行する気満々だったのにバレて彼女を急きょ誘うとか)は、現在独身男性が観てもキツカッタので現役のカップルが観ると破局しかねない破壊力だと断言できます。
私は映画の尺を気にする方なので、120分を超える長尺映画に対して冷淡な態度を取りがちですが、上映中集中して観ることができ観客を飽きなかっただけでも立派だと思いました。
お勧めです。
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