mixiユーザー(id:4941862)

2020年01月18日21:42

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映画「フォードvsフェラーリ」☆☆

2020年1月18日(劇場鑑賞)

看板に偽りあり。
宣伝文句とは大分違う映画だった。
フェラーリとか関係無くて、フォードの内部対立を描いていました。

物語は、業績不振のフォードがフェラーリを買収しようとして失敗した腹いせにル・マン24時間レースでフェラーリを打ち負かそうとする話です。

まず、フォードは、ボチボチな車を安く大量に販売することで利益を上げることをモットーにしているように描かれています。
フェラーリは、創業者エンツォ・フェラーリ氏のレースへの飽くなき情熱の結晶が車になったように描かれています。
そのことが、もっとも解り易く描かれているのが両社の工場のシーンで、フォードは従業員が流れ作業で車が作られ社長は管理塔の部屋に重役達と見下ろしています。
対するフェラーリは、職人が一台一台の車を製作しており、その様子を工場の端でコーヒー(紅茶?)を飲みながら社長が眺めています。
両社とも車を販売していますが、そのアプローチは全く違う方向なことを上手く表す名場面だと思いました。

レースシーンでは、汚い手を沢山使って勝つ過程も痛快で、ストップウォッチをくすねたり、ボルトを相手陣地に落として混乱させたり卑怯な手を使うのも勝負の世界では隙を見せた方が負けという意味では良いアレンジでした。
フェラーリの社長は勝者に敬意を払うが、フォードの社長は記念撮影をするというところも、社風というか対照的で素敵だった。
そして、社風と言えば、レース中にフォードのお偉いさんがレースチームに指示を出すという離れ業をやったのに驚いた。
しかも、指示の内容が、「スピード落せ、安全運転!」なんて、渾身の走りでコースレコード叩き出したドライバーに言う台詞かと思った。
その他、高出力エンジンに対してブレーキが持たないという課題を、ブレーキをユニットごと交換するという奇策はとても良かった。
男同士の熱い友情を描いた傑作だと思ったし、その家族が協力的で何か良いモノを観た感じがした。
奥さんが、エンジンオイルまみれの男はセクシーよねって言いながらつなぎ着た主人公に抱き着いたり、俺はレースを辞める、真面目に働くと言いトロフィーを全てゴミ箱に捨てる主人公の後ろでゴミ箱からトロフィーを回収し自分のベットの下に隠す息子の姿等、孤高のレーサーな感じがする割に家族の協力の描き方がとても良かったです。

ラストの苦い結末等ただの良い映画で終わらないところも含め、とても良い映画でした。
お勧めです。


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