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2020年01月14日23:20

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映画「パラサイト〜半地下の家族〜」☆☆☆☆☆

2020年1月12日(劇場鑑賞)

流石カンヌ国際映画祭パルム・ドールの受賞作品。

物語は、貧乏人が大金持ちの家にあの手この手で就職(という名の寄生:パラサイトを)するという話で、これが前半。後半は、ネタバレしない方が面白いので伏せておきます。

1)臭いを使ったお金持ち、貧乏人描写の巧みさ。
貧乏人が臭いという描写は、ドラマ家なき子以来久しぶりに聞きました。
映画は、臭いを体感させることは出来ないですが、この映画劇中の臭いというのは表情や演出で観客に解りやすく伝わるよう計算されています。
2)石やメダル等小道具使いの妙。
物語は、運気が上がると言われる石を手に入れるところから始まります。そして、嵐により半地下の家が下水の底に沈んだ際に拾い出されるのも石とメダルです。最後に息子が石を自然に返すところで終わるのも印象的です。
メダルは成功の象徴であり、ハンマー投げの選手だった母親が優秀な人物だったという証明でもあります。
半地下家庭ではトイレが一番高いところにあり、上の階の住人のワイファイを勝手に盗電しているため、トイレでスマホをいじくるシーンがあります。
3)格差社会の問題。
この映画のテーマである格差社会を、とても視覚的に解り易く表現するため、金持ちの家を実際に建てたそうです。そのガラス張りの居間や階段の配置等視覚的に階段の上と下、仕切の中と外が観客に格差のイメージとして伝わりやすく作られています。

その他、プールの底にセットを組んで、実際に下町を沈めて撮影する等凝った撮影により、水を活用した高い所(金持ち)から低い所(貧乏人)へ転落していく様子を本当に上手く表現した巧みな演出に脱帽しました。
個人的にも仕事柄身分が違う世間的に「上級国民」と呼称される人種と関わることが極稀にあります。そんな時、オーラというか普通の人との違いに憧れると同時に、ここは私の居る場所じゃないなと映画劇中の長男のような心境になるので、この映画の演出は本当にスゴイと感じました。
それと、ここ数年「万引き家族」→「天気の子」→「JOKER」と社会的な格差や貧困を描く作品に当たりが多くあり、感動し共感すると同時に現実世界の世知辛さ厳しさを痛感します。

ネタバレできないのが本当に残念ですが、絶対お勧めです。
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