2019年3月4日(BS鑑賞)
アイデア一発、ガッカリする落ちとそこに至るち密な過程に、前編121分後編146分併せて267分という長尺を飽きさせずに作り上げた監督の手腕は凄いと感じました。
物語は、同級生の自殺とその死に関連した告発文書により学校内に吹き荒れる疑心暗鬼を学校内裁判という形で自分たちなりに整理する話です。
まず、結論から言うと自殺した同級生というのが曲者で、他者を見下し共感力ゼロで正論を誰彼かまわず述べる意識高い系のため、正直自殺したことに対してなんら同情することはありません。
しかし、この映画…というより作家:宮部みゆきの凄まじい物語展開力は、その自殺した同級生に関わる同級生や先生の心をズタズタに傷つけ、考えさせることでみんなの意識にちょっとずつ罪の意識を芽生えさせ、学校内裁判という茶番の果てにこの中学校における「伝説」となり、イジメや不登校が無くなったというハッピーエンドに導いたことです。
正直、私の好みで言えばみんな悪かったんだと自己批判的な結論は茶番としか思えなかったですが、中学2年生→3年生の頃の自分と重ね合せると、若さというか幼さと大人っぽさが同居した誰にもなれない感じが良く表現されていると思いました。
そして、全国1万人のオーディションで選んだほぼ無名役者で構成するという映画作りにかける情熱も、この映画のクオリティを上げる重要な要素だったと考えます。
偽証の解釈は難しいですが、みんな少しずつ偽証していたので、その辺は重要でないのかなと思いました。
謎解きではなく、青春モノだと思う方がお勧めです。
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