2018年7月15日(ネット鑑賞)
2002年劇場公開当時の世相(小泉総理、日朝平壌宣言等)からすると、この映画のリアリティは相当レベルの高いものだったと考えます。また、この映画を2000年に構想撮影していたという事実は、とても予見的で驚きを隠せないです。
物語は、200X年、福井県敦賀半島に北東人民共和国(架空の国)の潜水艦が座礁、完全武装した工作員が上陸したという有事に際し、日本国憲法がいかに無力かを描いています。
人を殺す訓練を積み、その目的が明確に破壊工作と分かっていても、日本国民の生命と財産を守ることが法律上はできないという現実を上手く演出していることが、この映画の素晴らしいところでした。
結論から逆算すると、潜水艦が見つかった時点で敦賀半島を封鎖し陸上自衛隊の精鋭(レンジャー)で追立て戦闘ヘリで攻撃すれば解決するのですが、この映画ではまず警察力での解決を模索し警察官が殉職、次に自衛隊の普通科を投入し全滅、最後は現場判断でかなりの重火器使用を許されたレンジャーにより激戦を繰り広げ、最終的に戦闘ヘリで制圧することになりました。
人の命に比べ国家や憲法は重いのだという法治国家としては正しい姿勢ですが、観る方は辛い展開でした。
最後の周辺事態(中国やアメリカが戦闘態勢を整える)描写は、若干緩いと思いましたがそれでもこの映画の描きたかった内容は目減りしないので、トータル満足度は高いです。
正直、現実世界がこの映画に近づいていることに若干げんなりしますが、2002年当時にこのレベルの映画を作ったことには驚かされました。
ログインしてコメントを確認・投稿する