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2018年04月24日22:09

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映画「ちはらふる〜結び〜」☆☆☆

2018年4月13日(劇場鑑賞)

 前二作である上の句、下の句が女優「広瀬すず」及び旬な若手俳優若手女優の魅力を最大限引き出したことで、興行的また作品の完成度としても極限に高めたのに対して、本作はロジックの丁寧な積み重ねにより競技かるたの魅力や瑞沢高校競技かるた部の全国制覇の道のりを描いた作品でした。

物語は、前作下の句の続きから始まり、高校3年生最後の全国大会へ臨む瑞沢高校競技かるた部の面々の青春や進路等、生き生きと描いた作品です。

まず、本作の白眉は団体戦におけるチーム戦術を丁寧に描いている点で、相手に送る札をチーム内で確認し、チームとして試合を有利に進めるとか今までこのシリーズに無かった視点で、正直個人が強ければ勝てると誤解していた私を含めた観客に対して、「今回はチームで勝ちます。」という、物語の結末を暗示するようなテーマを序盤に見せてくれます。

また、千早(広瀬すず)のかるたを取るまでの思考(過程)を映像的視覚的に丁寧に描写するところ等、シリーズの集大成として本当に良くできた演出だと感じました。

そして、この映画の事実上の主人公「真島 太一」(演:野村周平)の成長物語は、映画ベストキットを彷彿とさせる素晴らしい修行描写でした。
個人的には、周防名人(演:賀来賢人)のラーメンおごる→お金無い→序盤で断っていた夏期講習の講師やります流れは爆笑しました。

もちろん、松岡茉優演じる若宮詩暢のぶっ飛んだ演技も最高で、本作は真剣にかるたを取るシーンが序盤だけなので、どちらかと言うと息抜き要員として安い笑いをどんどん取りにくる感じでした。

一癖ある新人を追加したことで、瑞沢高校競技かるた部の魅力が増大したのと同時に、「卒業」を意識させる演出、例えば負けた高校の先生が「(3年生)お前ら良くやった、(次がある)2年生は泣くな。」と言わせたり、大会の運営に卒業した(別の高校の)先輩がいたりと、演者に対しては大会の終わりを、観客に対しては映画の終わりを意識させ感情を刺激するとてもうまい演出でした。

また、シリーズを通して観ると、千早がずっと真島のタスキをかけて試合をしていたとか、運命戦で自分の運の無さを逆手に取った選択をする真島とか、シリーズの集大成としても成長物語としても最高の演出でした。

若干不満なのは、物語のラストに千早の進路をうまくはめ込むのなら、その応援に来たとか色々な理屈をつけて、主要登場人物のその後をもっと紹介してくれた方がよかったです。
ただ、私個人として、登場人物のその後というのは各々の心で想像するものと思っています。
それと、ラストにエピローグを付けるなら、冒頭にプロローグを付けてくれないとバランス悪いなと感じました。
※みんながみんな前二作を観ているとは限らないため。

そんな不満もほとんど気にならない、良い映画でした。
絶対お勧めです。


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