2018年3月23日(ネット鑑賞)
ギレルモ・デル・トロ監督が、映画賞をたくさん獲った作品であり、彼の作家性を存分に味わうことができる素晴らしい作品です。
物語は、スペイン内戦後の森に囲まれた軍の砦で、主人公の女の子は妖精と対話する幻想と厳しい現実の双方を描きながら少女の精神性を掘り下げていく作品です。
主人公の少女に対して、現実世界はとても厳しく、義理の父になる大尉は軍人の家系でお母さんを愛してるというより、息子が欲しいだけらしく少女にはとても冷たい。
また、お母さんはそんな夫に盲目的に従うことしかできず、娘を愛してはいるけどお父さんを困らせないでねという姿勢で接する。
優しい召使の女性も、実はレジスタンスの内通者だったり、この映画に出てくる大人はみんな複雑な事情を抱えている。
それに対して、主人公は妖精「パン」の出す三つの課題をクリアすることに傾倒し、現実世界から目を背けるのだが、最後は高潔な決断をし彼女的にはハッピーエンドを迎えることになるという、深いイイ話でした。
妖精「パン」や怪物「ペールマン」の造形がスゴイってところ、それと↑で書いたような内容を説明ではなくちょっとした仕草や台詞で観客に分からせる技術は、とても私好みで監督の手腕に脱帽でした。
とっても地味ですが良い映画です。
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