大人の自分が観て面白いと思う映画で、しかもその内容が(学校や家族、友達といった)集団の中で複雑な感情を覚え、世の中と向き合い成長し社会性を身に着ける大切さを教えるという教育的にも100点満点の作品で、94分というタイトな時間設定で、感情の機微や構造、誰もが経験する体験を織り交ぜ、一本の映画という形にするという超絶技巧を凝らした作品です。
それぞれの感情を擬人化し、それらのうちだれが主導権を握るかで行動が決定していくというアイデアや感情の島という人格形成の過程を視覚化するアイデアなど、ただ面白いだけでなく勉強になるというレベルの映画体験で、最初子供に理解できるのかなという「よろこび」のような独善的な事を思ったりしたけど、この映画はそういう単純な感情の押し付けは良くないという、メッセージを僕らに発信していると気づきその考えを改めました。
難しく考える必要ない位まで分かりやすく魅せているが、内容が単純で薄っぺらい訳ではないという、「言うは易し行うは難し」型の映画です。
おまけ映像の、猫と犬のインサイド・ヘッドはそれぞれの性格を的確に表現していて面白かったです。
あと、お母さんの「特別な思い出」がブラジルの飛行機乗りに誘われた物語だとすると、お父さんとの恋愛とは別に「性格の島」を形成しているのか、お父さんより本当はそっちなのか気になる…そんな余計なことに思いを巡らせたりもします。
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