「ヘロインはフランス産に限る!」と業界騒然の大ブームになったという、フレンチコネクションの実写映画化
今観て面白いかと言われると、微妙な作品。
ただ、アメリカン・ニューシネマ期という時代の雰囲気を反映した「歴史を観る。」という「体験」とか「経験」として意味はあると考える。
物語は、フランスからアメリカへ麻薬を密輸したマフィアを追う捜査官の物語で、ニューヨークの街を舞台に「尾行・車での追跡」「暴力的な捜査」など刑事モノとしては「昭和的」な良い映画だと感じた。
昭和的と表現したのは、「敵は悪党、俺達正義の味方」な偏見に満ちた描写があり、黒人がたむろするバーに乗り込み、口汚く罵りながら時には暴力的に理不尽な扱いをして当然のようにドラックが出てくるという一連の描写に共感できる人は今(現代では)いないのではないかなって思いました。
ラストの衝撃的な終り方はアメリカン・ニューシネマそのものだし、麻薬の隠し場所はすごいと素直に驚きました。
あと、街を汚く映すところなんか監督の拘りをすごく感じました。(やはりゴミ(犯罪者)がいる所は汚くないと見栄えが悪いです。)
この映画では描かれないけど、NYPDの皆さんがマフィアの犬だったり、イタリアンマフィアの抗争および、黒人ギャングの台頭があったりと、この時代のヘロイン絡みの物語(映画)は面白いので題材は好きです。
しかし、現代の映画しか観た事のない人がこの映画鑑賞して、「これは良い映画だ。」なんて感想引き出せるとはとても思えませんが、こんな時代もあったという歴史を後世に残すという意味では良い映画でした。
ウィリアム・フリードキンは出演する俳優を極限まで追い詰める監督として有名ですが、ドキュメント的な今回の題材によく合っていると思いました。
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