特等席とは、エイミー・アダムスの隣の席…ではなく、父親の仕事(野球のスカウト)を意味します。
そして、娘(エイミー・アダムス)は父親を振り向かせるためになった弁護士の仕事を辞めて、大好きな野球のスカウトになりました。
めでたしめでたし。。。ってそこは重要じゃないのがこの映画のスゴイところ。
この映画、「馬」という単語を主人公が見る夢や、過去の出来事などにメタファーとして取り入れ、父親と娘のわだかまりを解く原因であり、きっかけになるという映画的表現の優れた良作だと思いました。(馬が何のメタファーかは重大なネタばれになる。)
それ以外にも台詞でない表現がこの映画のカッコいいところ。
目が悪い役柄のクリントイーストウッド演じるガスが、しつこいほど物にぶつかったりぶつけたりする場面があります。
そして、その都度悪態をつくところが頑固おやじっぽいし、クリントイーストウッドらしいと思いました。
奥さんの墓石の前で「You are my sunshine」を歌い涙ぐむガスに対して、出世の機会をライバルに盗られて落ち込む娘(エイミー・アダムス)がちょっとイイ関係になりつつあった男にしな垂れ、口ずさむ歌が父親と同じ「You are my sunshine」だったのには、グッと感情移入できました。
あと、親子で野球するシーンがあるのですが、どんなに台詞で野球トリビアを語るより雄弁に野球愛を語っていました。(あと、この場面黄昏時なのが懐古的でよかった。)
金のかかった壮大なセットや作りこまれたCGと分からない映像なども映画の魅力ではあるが、この作品に関しては、良くできた脚本と監督の手腕(演出)に大満足でした

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