mixiユーザー(id:4941862)

2016年04月07日23:42

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映画「野火」☆☆☆


戦地で食べたサルの肉は美味しかった…らしいですよボケーっとした顔
でも、戦後そのトラウマから逃れられなかったようですね、本人は否定してますけど…という内容の映画。

もっとも強烈な戦争体験を描くことで人々のココロに訴える作品であり、これを自主制作映画で作った塚本晋也監督はスゴイ。(ツイッターで人員を募集するとか制作秘話を聞くと、本当にお金無いのがよく分かる。)
これを映画館で観たことは非常に良い経験だったし、この映画を観て戦争行きたいと言う人はいないと考えます。

太平洋戦争の戦没者のうち、戦闘で死亡した人数は実は少なく、そのほとんどは餓死や行方不明という調査結果を以前見聞きしたが、この映画を観ると納得できます。
映画の制作費が少ないためかもしれないが、この映画では軍隊としての集団は描かれません。
画面に映る人の数はせいぜい数人から十数人くらい、しかも敵の姿どころか味方の指揮官も映りません。

観たままを書き起こすと、主人公は肺を患ったため(足手まといだから)病院へ行けと命じられる→(ただのボロ小屋にしか見えない)病院では食料だけ奪われて入院拒否→敵の攻撃により病院が焼ける→主人公食料を求め彷徨う→キャッサバと思われる芋を奪い合い、塩を舐めて恍惚な表情を見せるなどサバイバル体験→撤退の集結地点への行き方が分からない事に気づき絶望する→病院で会った人と再会、サル肉で生き返る→サルを狩る現場を目撃してしまい仲違い→殺し合う→戦後日本で手記を記すという流れです。

象徴的だったのが蛮刀で、途中原住民の小屋で人喰いを目撃し恐怖する時と、病院であった気の弱そうな男と再会した時に、蛮刀を映すことで観客に同じ「人喰い」だと想起させました。

戦争映画というと、好戦的なものか反戦モノかに分類されがちですが、そういう分類には当てはまらない映画ですし、そもそも戦争してないと言っても過言じゃないと思いました。

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