「口先だけで世界を変えた男」というキャッチフレーズは本当だった
スティーブ・ジョブズが係った3つの製品発表会のリハーサル中に起きるトラブルを通して、人間スティーブ・ジョブズに迫った作品。
当然、アップル製品に詳しければ物語への理解度も高くなるし、知らなくても社長が無茶を言って社員が知恵を絞るという構図はすぐ理解できました。
この物語の面白かったところは、主人公であるスティーブ・ジョブズの「正しさ」が絶対で無く、若干の勘違いや思い込みもあるという(人間らしい)点をちょっとした台詞の言い回しで表現しているところです。(特に雑誌タイムの表紙の件)
あと、劇中何度も強調されるアップル製品の(拘りとも言える)特徴である、互換性の無い独自のシステムや(改造されないように)中身を見れない製品などが、スティーブ・ジョブズ自身の経験(養子に出されるが、実の両親により大学進学可能な程度の経済環境を条件としていたため育ての親と裁判になったらしい)から、管理できないモノを嫌悪するようになり、その事を補強するように自分の娘を認知する認知しないという個人的な揉め事を物語の主軸に加えているところです。
スティーブ・ジョブズの功績とは何か、劇中一度天才技術者ウォズと対峙する時に、オーケストラの指揮者(スティーブ・ジョブズ)と演奏者(スティーブ・ウォズニアック)に例え、自分に技術は無いけど(技術者を使って)素晴らしい音楽を制作することが出来ると誇示する場面があります。
そこで、スティーブ・ジョブズはウォズに「技術が優れていることを大衆は理解できない、広く世間で使われるモノが優れた製品だ。」という偉そうな消費者目線であり、ビジネスマンとしては正論を言います。
その一方で、同じウォズとの会話でMacintoshの「拡張スロット」を2つにするか8つにするかでジョブズが折れたように見える描写を入れたりもしています。(実際8つにしたことでユーザーの支持を得る。)
なので、劇中「喋っている会話の内容」=「起こっている事態」でないため、集中して観ないと理解できない
最後の娘の持っている古いウォークマンを見て、(娘と仲直りしたい下心を若干感じつつ)もっと小さくてもっと曲の入るウォークマンを作ってやると言うところはホットしました。
なぜなら、あの剣幕で怒鳴り合いし続けたまま終ったら観てるこっちがブルーになるからです
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