米子駅から乗ったバスは県境を越えて島根県に入った。
この県境沿いに昔行ったバリスタチャンピオンのお店があったと思い、中海側の窓をながめていた。
昔と同じ場所に"CAFE ROSSO"はあり、今も繁盛しているようだった。
今回は時間が無くて寄れないのだが、今度来た時は必ず寄ろうと思った。
バスは安来駅を経由するのだが、昔(2006年)来た時はこんなに外装は綺麗ではなかったはずだったが…。
雰囲気はかなり変わってしまっていた。
安来駅から20分程走り、ようやく足立美術館に到着した。
前の日に北千住のセブンイレブンで買った1割引のチケットを提示して、入場した。
入った直後はあまり人がいなかったこともあり、入口近くにある「枯山水庭」を5分程独占してみていた。
その後「生の額絵」「生の掛軸」「白砂青松庭」等、この美術館といえば必ず紹介される庭をじっくりと眺めていた。
この庭を見るだけでも、この美術館に来た意味は十分あるものだった。
本館1階から庭園は終了し、2階に登ると横山大観展示室とその他の絵画等の展示室が並んでいた。
このエリアもかなりの収容作品があり、じっくりと眺めているだけで軽く1時間は過ぎてしまった。
つくづく一年間"ぐるっとバス"でかなりの美術館・博物館をめぐって知識を深めていて良かったと思った瞬間であった。
知らず知らずのうちに、絵画を見る目が養われていたようである。
横山大観は名前を知ってはいたものの、実際の絵を見る事は初めてだった。
それもこんなに大量に展示しているとも知らなかったので、こちらも満足できる内容だった。
この2階に居る間に、ツアーバスの人がたくさんやってきていたようで、横山大観の絵を見る時にはかなり混雑していた。
金曜日の15時前だというのに、かなりの人だかりである。
話し言葉からすると関西圏および岡山・広島からの人が多そうな感じである。
その後、陶芸館へ移動する。
陶芸館も2階の建物であり、1階は河井寛次郎、2階は北大路魯山人の陶芸作品が並べられていた。
この頃になると、既にお腹がいっぱいな感じもあり、じっくりと見るのは苦痛になり始めていた。
普通の美術館であれば、各々のフロアの作品だけで固有の博物館ができるくらいの作品量である。
これを一度に見ているため、感覚が麻痺し始めてきているためである。
実際にお客さんも素通り的な感じになってきている。
1階の河井寛次郎室に関しては、安来出身ということで置いている感じである。
この美術館としては特に思い入れも少ないようであり、通路脇に少しある感じである。
2階の北大路魯山人室がメインであり、かなりの作品が置かれていた。
色々な顔を持っていた人であったため、展示されている内容も幅広く、彫刻・陶芸・絵画・書道・料理関連とバラバラであった。
中に年表もあったのでじっくりと見ていたのだが、あまりの幅広さと性格の悪さに驚いた。
中でも性格の悪さはかなり誇張されていたものだと思っていたのだが、本当だと知り驚いたくらいである。
そりゃ6回も結婚して離婚するわけである。(結婚に向かない人なのだから、しなければ良いのに…)
この後地下道を通り、新館へ移動する。
新館1・2階では、若手作家育成のために現代美術の展示を行っていた。
このエリアはツアーの人達は完全に素通りで立ち寄らなかった、さらに他の人もあまり来ないエリアだったので、じっくりと作品を眺められた。
内容的には、よく各地の美術館で見られるような一般の人の作品会という感じだった。
見終わった後は特に寄らなくても良かったかなという感じも受けたが、高い入場料なのでじっくりと堪能する事を優先した。
ここまでじっくりと見るとさすがに時間がかかり3時間弱となってしまった。
帰りの安来行の無料バスまでの時間が30分程あったので、建物の周囲を散歩がてら歩いてみた。
まずはこの美術館があるのが、鷺の湯温泉という場所なので、まずは温泉街へ行ってみた。
温泉街と言っても2軒の旅館しかないのだが、立ち寄り温泉とするには時刻が遅かったようで無理だった。
足立美術館の巨大な駐車場の隣には、安来節演芸館がある。
こちらも時間的に公演時間ではないことと、入場するだけでお金がかかってしまうため中には入らなかった。
時間が余ったので美術館の敷地の周りを歩くことにした。
お蕎麦屋さんがあったのだが、バスの時間の関係で食べられなかった。
いちばん最初に見た、枯山水庭のあたりの敷地の脇にやってきた。
美術館から見えた東屋が、結構敷地ギリギリに建てられていてびっくりした。
中から見るとかなり奥行がありそうに見えるのだが、敷地外から見える風景は真逆で、かなり狭い庭なのである。
また道路の街灯自体が私の肩の高さにあった。景観重視な作りは敷地外にも徹底させているようである。
ようやく安来行の無料バスの時刻となった。
安来駅まで移動し、この後今日の宿泊地である出雲市まで移動することにした。
特急でも良かったのだが、料金と着く時間の差が30分もなかった事から普通電車で移動した。
宍道湖の景色を眺めようと思い席に座ったのだが、松江から先は通勤通学の帰りラッシュ時間帯であり、あえなくカーテンを閉じられてしまった。
地元の人に取っては宍道湖はいつでも見られる光景であり、単に西日が眩しいだけの状態なので仕方ない。
出雲市駅に着いたのは、夕陽も間もなく沈もうかという18時直前となった。
-----
旅行日:2014/04/11(Fri.)
写真: 足立美術館(入口), 生の額絵, 白砂青松庭&亀鶴の滝
ログインしてコメントを確認・投稿する