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俳諧師:近江不忍コミュの1、歌仙『逢ひ見ての』の卷 呟きの連歌 第一囘自作の句に對する解説と推敲(句作の手懸りの爲に)

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原曲はヴアイオリン(Violin) 協奏曲なんですが、

YAMAHA QY100の「Violin」の音源に不滿がありましたから、

『ケーナ(Quena)』風の音で作つて見ました。








     1、呟きの連歌 第一囘自作の句に對する解説と推敲(句作の手懸りの爲に)

流れが理解出來ると思ひ「つぶやき」で紹介されたコメントを、少し長いですが以下に掲載しておきます。
コメントされた方へは事後承諾になりますが、お許しください。
どうしても拒否されたい方は御申出下されば、削除します。
「第一囘目」は『つぶやき』で最初に句を發表した時のもの。
「第二囘目」は解説と推敲した時のもの。
「第三回目」は氣に入らないかも知れませんが筆者の補足です。

歌仙『逢ひ見ての』の解説と推敲

   1句目、 逢ひ見てのひととせ待たる七夜明け 不忍
一囘目
百人一首の藤原権中納言敦忠(ふぢはらのごんちゆうなごんあつただ)の歌を面影にして、また一年逢へない焦がれる氣持を詠みました。来年こそ晴れん事を願つて。推敲はありません。二句目、蒼鳥さん宜しく。


   2句目、 ただ上弦を弾きて歌わん 蒼鳥
第一囘目
今宵は上弦の月ですね。私の腕時計、故障で日にちは7のままです。もうひとつお願いを聞いてもらえそうです。(5・7・5のリズムも充分難しいですが、7・7はもっと難しいです)ケンタウロスさんの歌を台無しにしてごめんなさい。

コンドル さん。いえいえ、全く氣にする事はありませんよ。この「七七」をこのままにして、更に平句(無季)の「五七五」を附けて見て下さい。詳細は「連歌の作法」を參照しながらで……。

第二囘目
推敲、どうぞよろしくお願いします。七・七のリズムとはどんなものか冗談半分で詠んでみたのですが、まさかこれが連歌になるとは思ってもいませんでした(笑)ちょうどその日の夜が上弦の月にあたり、別れの寂しさを「ただ上弦を弾きて歌わん」で詠みました。「ただ」に代わる言葉があればいいのですが、思いつきません。

コンドルさん。「ひたすらに彈く上弦の歌」とすると體言止めになりますが? 「歌わん」の「わん」に、次の「て止まり」との近さが氣になつてゐました。

なるほどぉ!体言止めのほうが強い気持ちが伝わりますね。それに「ひたすらに」が付けば、、、。すごいです。やっぱり基本、勉強します(反省)

コンドル さん。私の句でも氣がついた事があれば、どしどし批判して下さい。三句目もどうぞ。


   3句目、 誕生日重なる祝いにほろ酔いて 蒼鳥
第一囘目
たけ高く大様に…難しいです(泣)質問ですが、作法のほうでは季語を入れるようにと有りますが、無季でよろしかったでしょうか。

コンドル さん。大変失禮しました。仰有る通りです。うつかりしてゐました。でも、今は餘り喧しくいふ必要はないでせう。取不敢、「三十六歌仙」を満尾させてから推敲するといふ形態をとれば馴れて行くのではないかと思ひ、それを採用してみます。

第二囘目
了解いたしました!誕生日重なる祝いにほろ酔いて 偶然にも「て止まり」になりました。誕生日にいただいたお祝いに対する感謝の気持ちと明るい雰囲気に変えた方がいいかと思い詠みました。「重なる」は「多々の」のほうがいいような気がします。

コンドルさん。「誕生日」に「祝い」は語り過ぎだと思はれます。中句を「破顏一笑」とすればどうでせう。

コンドル
なるほど!一旦思い浮かんだ言葉は離れ難いので、頭を柔らかくしないと行けませんね。誕生日破顔一笑ほろ酔いて ですね。ありがとうございました。

句と句の付き過ぎの考え方が難しいです。三句「祝い」と四句「贈り」などは問題ないのでしょうか。また、解説がないとわからないような離れ方でもいいのでしょうか。

コンドルさん。「祝い」の件を述べる心算だつたので、「贈り」をつけておきました。音樂の轉調(Modulation)と同じで、次の句は「縁」のある言葉を輕く選んで、附かず離れずを心得とするべきかと。

コンドル
ありがとうございます!附かず離れず、、、ですね。人間関係のようですね


   4句目、 贈り忘れて白河夜船 不忍
第一囘目
「ほろ酔い」があるので「千鳥足」を入れてはと思ひましたが、近すぎるので止めました。プレゼントの祝いを忘れた言ひ譯です。それと「無季」の件も含めて。さて、ここで、新人の「露通」さんにこの後を受けて戴きたいのですが?

第二囘目
京都の白川に行つて來たといふ人にどんな所かと尋ねたら、夜、舟で寢てゐたから解らなかつたととぼけるやうに、贈り物を忘れた言ひ譯をしてゐる圖(づ)なんですが、「天の川」にかけて舟を出してみました。「白河」は「白川」の變換ミスでした。贈り忘れて白川夜船 不忍


   5句目、 人情を灯して過ぎる屋形見て 蒼鳥 「月の座」
第一囘目
白河夜船の続きです。無季、船続きでごめんなさい。昨夜隅田川に架かる勝とき橋に立った時の句です。

コンドルさん。五句目は「月の座」です。殘念ながらやり直しです。そこで僭越ながらわたくしが詠みます。兩吟(二人)の場合、交互にすると「五七五」か「七七」だけになるので、時に二句づつになります。

コンドル さん。全然氣にする事はありません。普通の季はうるさくする事はありませんが、「月の座」と「花の座」は確保しておきませう。

第二囘目
朝になつて月は殘つてゐるけれど最早日は代つてしまつて、今更お祝ひを述べても手遲れだといふ氣持を、月見を寢過ごしてしまつた無念さにたとへて見ました。暁に月は殘れど間にあはず 不忍 「月の座」


   6句目、 木立の影に砂浴びる鳥 蒼鳥
第一囘目
おはようございます。時間を真っ昼間にしましたが、繋がりがこれでいいのか全く自信ありません。アドバイスお願いいたします。先日公園で目にした事を詠みました。

第二囘目
コンドル
ここで本当は七句目の「人情・・」と入れたのですが、月の座ということで入れかえでケンタウロスさんにおまかせし、続いて「木立の影に砂浴びる鳥」で、昼間で動きのある図を詠みましたが、アドバイスで砂→水になりました。公園の雀は砂で体の寄生虫を取っていたようですが、次の句を考えるとやっぱり水でよかったですね。

コンドルさん。「雀は砂で体の寄生虫を取」るといふのは知りませんでした。知識の不足がなければその儘でもつとよい方法があつたのかも知れません。力不足でした。


   7句目、 人情を灯して過ぎる屋形舟 蒼鳥
第一囘目
コンドルさん。下七句を「水浴びる鳥」として、初折の「折端」となり裏移りとします。「初裏」は、以前の「月の座」に詠んだ「人情を灯して過ぎる屋形見て 蒼鳥」を活用して、下五句を「屋形舟」とすればどうでせう。それを受けて。

第二囘目
コンドル
すみません、私も詠んだ時の解説が不十分でした。「人情を灯して過ぎる屋形見て」をアドバイスで「屋方舟」にしました。今気が付きましたが、これは「て止まり」になるからでしょうか。東京の隅田川に架かる橋から見た屋方舟の灯りに温かいものを感じて詠みました。五句目の月の座からの移動の句です。

コンドルさん。この七句目の場合は三句を去つてゐるので「て止まり」でも構ひません。五句目の時は無理だつたのですが。「て止まり」の方が良ければその變り十句目の「暮れて」を考へ直さなければならなくなりますが。人情を灯して過ぎる屋形見て 蒼鳥

コンドル
すいません、勉強不足で三句去りの意味があまり分かっていませんでした。十句目はそのままのほうがいいかなと思いますので「屋形舟」で。人情を灯して過ぎる屋形舟 蒼鳥

コンドルさん。諒解(りやうかい)しました。その方がいいと私も思ひます。


   8句目、人の爲だといふナルシスト 不忍
2囘目
八句目の「人の」が一般論的に過ぎてつき放したやうになるので、「君の」に推敲します。前の句の「人情を」の「人」とも近いのが気になりますから。君の爲だといふナルシスト 不忍


   9、 田を起し御為倒せば日も暮れて 蒼鳥 
第一囘目
屋形船を採用していただいてありがとうございました。こんな冗談のような句でもいいのでしょうか。

コンドルさん。「冗談」は大丈夫ですよ。「可笑し味」は發句の重要な要素(フアクタア)ですから……。

コンドル
九句目、登山に例えると2〜3号目でしょうか。少しお笑いも欲しくて、人(君)の為→御為倒しを入れ、起こすと倒すを対比させて詠みました。怒られるかなと思いました。

第二囘目
コンドルさん。全く問題はありません。「御為倒し」の「倒し」は「ごかし」と讀みますが、「御爲」とは辭書で「貴方の爲」以外に「褒美又はそのお返し」とありましたので、三句目の「祝い」と呼び合ふ「輪廻」の心配もしましたが、「裏移り」ですので氣にはならないでせう。

ケンタウロスさん、お疲れ様です。甦らせていただきありがとございます!「裏移り」だから大丈夫、、、この辺りはさすがケンタウロスさんですね〜。推敲ではこういうところの勉強もでき助かります。ゆっくりおやすみくださいね!


   10句目、水の上行く風は爽やか 不忍
第二囘目
泉に映る自分に戀ひ焦がれて、つひに水仙(ナルキツソス)になつてしまつたやうに、人の爲だといふ自分が好きな心は、あつさりとその上を行く爽やかな風を見習はうと詠んで見ました。聊(いささ)か説教くさい?

松丸 ブディウトモ
ふむふむ。風のごとく…只今洗濯中。自分が好きならばそれで良いのでは…わしゃ無力な自分自身を許せない16年間でした。苦しかった。今は少し虚しさが残ります。これが供養か。

松丸 ブディウトモさん。簡單に「人間萬事塞翁が馬」なんて云へないかも知れませんが、無力な言葉でもそれぐらゐしか傳へようがありません。


   11句目、問はれたと思ふ葉音に人の影 不忍
第二囘目
誰かに問ひかけられたと思つて振返つたら風に搖れた葉音だつたと思つたが、よく見ると葉を搖るがした人影が見えたので、錯覺ではなかつたと確信した。
誰に見つめられてゐたのか、戀の豫感!


   12句目、戀しき声は胸吹きすぎて 蒼鳥
第一囘目
コンドルさん。戀しき声は胸吹きすぎて 蒼鳥 「て止まり・らん止まり」は多用しないこと。上七句
「名をつぶやいて」とし、「胸」の後を「のふさがる」
と提案します。直接的な表現を避けたほうがいいと思ひます。拙著の『發句雜記』現在十七作までありますが、面倒でも讀んで下さい。

12、名をつぶやいて胸のふさがる 蒼鳥 ですね やっぱり基礎は大事ですね。發句雜記にて勉強させていただきます。アドバイス、ありがとうございました!

第二囘目
12、戀しき声は胸吹きすぎて から「て止まり・らん止まり」の使い方と直接的な表現を避けたほうがいいというアドバイスを受けて 名をつぶやいて胸のふさがる になりました。戀の句をさらりと詠むにはまだまだ時間がかかりそうです(笑)

コンドル さん。乙女心は無粹な私には解らう筈もありません。


   13句目、君の射す光あれ身は月に似て 不忍 
第二囘目
ここは外す事の出來ない「月の座」で、私は月だから太陽である貴方の光がなければ輝く事は出來ないのですと訴へた譯です。「おゝ(感歎詞)・ソオレ(太陽)・ミオ(私の)」

コンドル
ケンタウロスさんに泣かされた女性の数いくばくぞ(笑)いやいや、月の座にふさわしくとても綺麗で素敵な句です。


   14句目、焦げめ美味しい醤油煎餅 不忍
第二囘目
思ひ人からあまりに慕はれて燒きもちで束縛されると暑苦しくて自由が欲しくなるが、醤油煎餅は文句も言はずに食べる人の爲に美味しい焦げ目に身を任せてゐる。

「文句の言はずに」の「の」は「文句も言はずに」の「も」の間違ひでした。訂正します。

コンドル
ああ、そういうことだったんですね!月→醤油煎餅かなぁ、、、と思っておりましたが、なるほど、なるほど。


   15句目、柿の種チーズおかきと雪の宿 松叡(柿の種 チーズおかきで 風が吹く)
第一囘目
連歌は難しいですね。うーむ。ルールがさっぱりわからんぜよ…。
柿の種チーズおかきと雪の宿 松丸

15、では、柿の種 チーズおかきで 風が吹く 松叡
福島県に「風が吹く」という日本酒があるそうですが、今回買いそびれました。

第二囘目
この句、始めは「柿の種チーズおかきと雪の宿」で詩情と滑稽が混在して、今考へますとこちらも捨て難いやうな氣がします。撰者の失敗(ミス)だつたかも知れません。とは云へ十六句目の関係上この儘とします。松叡さん。御免なさい。

松丸 ブディウトモ
風が吹けばそれで良いのですよ。アハハ…。

松丸 ブディウトモさん。池田の牛がイタミ入ります。

松丸 ブディウトモ
なにそれ〜ダジャレ大阪空港ネタかよ〜。この時期風は弱くボンバルディアも揺れませんね…。


   16句目、いづこより来し蚊やりの匂い 蒼鳥
第一囘目
松丸 ブディウトモさん、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、もっといらっしゃいませ!今後ともどうぞよろしくお願いします!煎餅→おかき、風→香りで。

第二囘目
コンドルさん。提案があります。下七句を「深き足跡」とするのはどうでせう。さうすれば十五句目の下五句の「雪の宿」が生き返るのですが?

コンドル 
十五〜十七句目は句の中で風が吹いているので、十五句目は「雪の宿」のほうがいいなと思います。十六句目は いづこより来し深き足跡 で了解です。

コンドルさん。早速の諒解(りやうかい)を有難う御座います。到らぬ捌き振りで恐れ入ります。

松丸 ブディウトモさん。コンドルさんの諒解も得られましたので、15句目は 柿の種チーズおかきと雪の宿 松叡 となりました。事後承諾ですが御了承下さい。


   17句目、風に乘り花の香を知る里の山 不忍 「花の座」
第一囘目
15句目「柿の種チーズおかきと雪の宿 松叡」ときて
16句目「いづこより来し深き足跡 蒼鳥」となり、
十五句目に「柿の種 チーズおかきで 風が吹く 松叡」、十六句目に「いづこより来し蚊やりの匂い 蒼鳥」次の十七句目は「花の座」です。風に乘り花の香を知る里の山 不忍 連歌の作法
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50587596&comm_id=4637715

第二囘目
何處かの山ではもう梅が咲いてゐるのか、風に乘つてかすかに匂つて春を傳へに來たやうだと詠んでみました。


   18句目、圏外という自由を得たり 蒼鳥
第一囘目
ネコパンチさんの麦酒を入れたかったのですが、力不足でごめんなさい。田舎に行って携帯が圏外になった時の気持ちです。

第二囘目
18句目「圏外という自由を得たり 蒼鳥」以前旅行した時、携帯に「圏外」と表示が出た瞬間、心を締め付けていた糸がぷつっと切れたように感じたことがあったので、「圏外」の表示が出そうな里の山のイメージから詠みました。

コンドルさん。これは「つけもつけたり」と言つたところです。出來の良い作品は「附け合ひ」の醍醐味を教へてくれるものだといふ好見本だと言へるでせう。


ここまでで三十六歌仙の半ばですが、全部で一萬字を超えて仕舞ひますので一括掲載出來ませんから、續きは後ほど。




     續きをどうぞ

2、歌仙『逢ひ見ての』の卷 呟きの連歌 第一囘 (自作の句に對する解説と推敲)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=64023840&comm_id=4637715



     關聯記事
呟きの連歌 第一囘
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=63731476&comm_id=4637715




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