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俳諧師:近江不忍コミュの發句拍子論 第三章 「五音」と「七音」の音節の組合せに就いて

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 この作品を讀む時に、この音樂を聞きながら鑑賞して下さい。
 これは自作(オリジナル)の,

 『Motion1(合唱・chorus)』

 といふ曲で、YAMAHAの「QY100」で作りました。
 雰圍氣を味はつて戴ければ幸ひですが、ない方が良いといふ讀者は聞かなくても構ひませんので、ご自由にどうぞ。







       發句拍子論


   第三章 「五音」と「七音」の音節の組合せに就いて

 これで音樂用語や音節の説明に就いては、理解出來たものと思はれるので、實際の發句の『拍子(リズム)』に就いて述べなければならないのだが、しかし、その前に先づ「五句」と「七句」の音調(おんてう)の『拍子』の組合せを取り上げて見ようと思ふ。
 その方が、これから述べる事の助けになると思ふから……。

     一、「五音」の音節に就(つ)いて

 「五音」の音節は、『上句』と『下句』の場合で、

   散る牡丹

 のやうに「二音(散る)」と「三音(牡丹)」の組合せか、

   牡丹散る

 のやうに「三音(牡丹)」「二音(散(ち)る)」の組合せが考へられ、更に、

   紫(むらさき)は

 のやうに「四音(紫)」と「一音(は)」の組合せと、

   濃紫(こむらさき)

 のやうに「一音(濃(こ))」と「四音(紫)」の組合せとが考へられるが、これらは、

   C♪♪♪♪†ζ|

 といふ音型がその總てであらうかと思はれる。
 但し、鑑賞の時に和歌や發句では二度詠みをするが、二度目の時の『下五句』は、

   C♪♪†♪♪ζ|

 かうなる事が多く、その他若干の音型の變化があるかと考へられるが、それは終止感を強める為にさうなるのは、言ふまでもないだらう。

     二、七音の『音節』に就(つ)いて

 『中七句』は、

   C♪♪♪♪♪♪†|
    そらうみかはに
    空 海 川 に

 といふやうに、「二音(空)、二音(海)、二音(川(かは))、一音(に)」、或いは「二音(空(そら))、二音(海)、三音(川に)」といふ組合せと、

   Cγ♪♪♪♪♪♪♪|
      そらとうみべと
      空 と海 邊と

 といふやうに、「三音(空(そら)と)、四音(海邊と)」の組合せ(正確には「二音(空)、一音(と)、三音(海邊)、一音(と)」)と、

   C♪♪♪♪♪♪†|
    うみべとそらと
    海 邊と空 と

 といふやうに、「四音(海邊と)、三音(空と)」の組合せ(これも正確には「三音(海邊)、一音(と)、二音(空(そら))一音(と)」)と、

   C♪♪♪♪♪♪♩|
    みづうみをみる
    湖   を見る

 といふやうに、「五音(湖を)、二音(見る)」、若しくは「四音(湖)、一音(を)、二音(見(み)る)」の組合せと、

   C♪♪♪♪♪♪†|
    みるみづうみは
    見る湖   は

 といふやうに、「二音(見る)、五音(湖は)」、それとも「二音(見る)、四音(湖)、一音(は)」の組合せとが考へられる。
 猶、この『中句七音』は、『上五句』の場合は別にして、『下五句』の場合にも活用出來る事を覺えておいてもらひたい。
 尤も、その場合は正式には『片歌(五七七)』と稱してゐるが……。


   一九八七昭和六十二丁卯年六月十三日




第四章 『十七文字』による『拍子(リズム)』に就いて
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