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2019年09月20日05:51

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樺太紀行(48);ガガーリン記念文化公園で思いがけない日本人篤志家の顕彰碑

 ユジノサハリンスクの「ガガーリン記念文化公園」では、相変わらず雨が降り続く。ヨーロッパ・ロシアからはるばるやって来た陽気な学生たちと別れて、僕らはガイドに案内されるままに公園内を歩く(写真)。

◎日曜日だが遊園地も子ども鉄道も休止
 「子ども鉄道」と呼ばれる列車の線路が雨に濡れていた(下の写真の上)。今日は、遊園地は休園なので(下の写真の下)、子ども鉄道も運休である。
 雨さえ降っていなければ、日曜日なので子どもでいっぱいだったろうに、その様子が見られなかった僕にも、恨めしい限りだ。
 ただガイドに連れ回されているだけなので、公園内のどこかは分からないが、シラカバの林の下の椅子とテーブルのある休憩所に(むろん誰もいない)石碑が立っている(写真)。残念ながら、今の僕には読めない。
 昔、社会人初期にロシア語を熱心に学んでいた時なら読めたかもしれないが、もう忘却の彼方である。

◎日本人篤志家の顕彰碑
 公園の出口の近くで、漢字の書かれた石碑がある(写真)。碑に書かれた宮西豊という人物は、ユジノサハリンスクでは有名な人だそうだ。札幌生まれの宮西氏は、思い立ってソ連時代末期に南樺太に単身移住、日本料理店「ふる里」を経営するかたわら、ロシアの肢体不自由児に車いすを贈ったり、病院に医療設備を寄贈したりしているという。
 日本から桜の木を輸入し、ガガーリン記念文化公園内に300本の桜並木をつくった。
 これを顕彰して、広大な公園を東西に走るメイン通りは、「宮西豊記念桜並木通り(Аллея сакуры им. Мияниси Ютака)」と命名された。
 そうした功績で、2008年にはユジノサハリンスク市名誉市民を受賞し、最も有名な日本人となっているそうだ。
 ユジノサハリンスクに、そういう日本人がいることは知らなかった。

◎外に両腕を挙げたガガーリンの像
 さらに公園の出口(入口でもあるが)近くに、ソ連(そして今のロシア)が誇りに思う世界初の宇宙飛行士ガガーリンを顕彰する大きな看板が飾られ(下の写真の上)、外に出ると両腕を挙げた立派なガガーリン像が立っている(下の写真の下)。
 雨は小やみになったが、日曜日で本来はユジノサハリンスクの子どもたちに囲まれているはずのガガーリン像も寂しそうだ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201909200000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

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