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2018年12月13日05:52

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世界的エクセレントカンパニーのソニーは信じられないほどの株主冷遇会社

 9月中間決算の企業から、株主配当金が届いた。
 最近は、どの企業も業績好調の上に「株主に報いる」姿勢が鮮明だから、かつてはキャピタルゲイン(値上がり益)目的で、インカムゲインである「配当なんて」とバカにしていた人たちの対応が変わってきた。

◎最低単元(100株)の株主に届く配当金は1500円
 さらにファンドなどからの国際的な圧力もあり、企業は増配や自社株買いで株主還元に積極的だ。そうした会社の株が買われる。
 だがその中で異色なのは、世界的なエクセレントカンパニーのソニーである。実は僕も昔々、株価が高かった時に値上がり期待でソニーの株を買ったのだが、ずっと後悔の底に沈んでいる。
 実際、笑ってしまう。年2回、配当金振り込み通知書が届くが、最小単元に毛がはえたほどの300株しか持っていない超少数株主ではあっても、配当金は税込みで4500円! 最低単元(100株)の株主なら1500円(実際は税金を引かれて1200円弱)である。
 世の中、新規上場予定のソフトバンクが配当利回り5%を公約しているのに、この「雀の涙」の配当金である。

◎配当利回り0.5%ほど
 配当は年2回あるから、合わせても税込み9000円で、株価は昨日終値で5954円だから、配当利回りは年間で0.5%ほどしかない。普通預金よりややいい程度だ。
 おそらく東証上場企業で、無配企業を除けば最低ランクだろう。
 株価は、値下がりや会社倒産で大損するリスクがあるから、その分、ノーリスクの普通預金より配当利回りは高くて良い。ソニーの配当金は、そのリスクにとうてい見合っていない。
 子どもの小遣いにもならないこの低額。100株しか持っていない株主なら、半期で税込み1500円だ。前記のソフトバンクが、仮に仮条件どおりの1株1500円で売り出されれば、最低単元100株(15万円)で半期で3750円(税込み)になる。配当利回りは年5%である。

◎際立つドケチぶり
 さらに最近耳目を集める日産自動車は、親会社ルノーへの「上納金」の必要から1株年57円である。配当利回りは、6%を超える。
 ちなみに現在の東証一部全上場企業の平均配当利回りは、2%余りである。ソニーの極端なドケチぶりがよく分かる。
 こうだから、2019年3月期の決算は経常利益9750億円と史上空前の好決算が予想されているのに、株価は6000円を挟んでウロウロしているのだ。
 ソニーの株価の安さには、「コングロマリット・ディスカウント」という要因もあるが(本年4月5日付日記:「絶好調のソニー株、買えない理由、コングロマリット・ディスカウント」を参照)、株主冷遇が主因であるのは確かだ。
 ソニーの経営陣は、何を考えているのだろうか。

昨年の今日の日記:「イスラエル・ヨルダンの旅(21);砂漠の砂で創り出す砂絵の店」
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