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2017年08月07日20:42

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私にとって、最高の戦争文学。



幼い頃から、目にしてきた文章の中で、忘れられない短い

文章があります。



広島の平和公園資料館で、真っ黒に焦げた弁当の側に添え

られていたシゲ子さんというお母さんの文章です。



「八月六日、午前七時。米と麦と大豆の混合飯に、ジャガ

イモ千切りの油炒め。こんな弁当を、ああうれしと持って

出て食べずに腹の下にして亡くなっていました。

ああ無残。頭と顔の骨でわかりました」



これだけの文章ですが、これを読んで以来、人生に起こる

どんな難関でも、そのままに受け止め、食べ物をはじめ、

あらゆることに不平を言うまいと決めました。

それから数十年たっています。

この人生、一時間後には何が起こるか解らんぞ!という覚

悟もこの文章で得ることが出来ています。



「ああうれし」といった少年は、中学校2年生だったでし

ょうか。

少年の笑顔。お母さんのモンペ姿。貴重だったでしょう油

でジャガイモを炒めている表情まで、浮かびます。



今日は、あの広島原子爆弾の日。



ひたすら、広島の空に向かって手を合わして過ごしました!
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