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2015年08月24日19:09

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初期シベリウス

旅行のチケット印刷しようと思ったらプリンタが壊れてたり、トラブル続きでゴタゴタとしていたのだが、さすがに余裕がでてきて、コンサートの予習をすることにした。

ライオンキングはCDで歌になじんだ程度だが、なんであんなに人気があるのかわからない。
ネイティブアメリカンの生命力や祖先崇拝みたいな歌が珍しい感じはする。
もとがディズニーアニメで、家族連れのウケがいいのかもしれない。
たまたま、この旅行いちばんの出費で最終日のハイライトになってしまった。

地味にノー予習だったのが初期シベリウス。
「クレルヴォ交響曲」と「ある伝説」。
交響曲第1番より前で、カレワラ組曲よりさらに前で、実質的なデビュー曲がクレルヴォ。男声合唱と独唱2名までいるし75分かかるので、日本で演奏されたことがあるのか不明。
パ−ヴォ・ヤルヴィが無名時代に出したCDが復刻されてたので、2日後のポイントセールとかはあきらめて即注文し、昨日から聴き始めた。

これは実際は交響詩なので、ストーリーや歌詞も重要である。予習しておいてよかった。
「ある伝説」も、物語性は明示されないが、叙事詩カレワラの何かの場面にインスピレーションを得ているのだろう。
これはマゼ−ルとピッツヴァーグ響の廉価ボックス全集に入っていた。
初出盤より音が悪くがっかりしていたが、持っておいてよかった。

どちらもシベリウス自身の青春時代が詰まったような感じだが、クレルヴォの話は悲劇的である。
主人公の男性は父を殺されており、冒険に出た森で、たまたま生き別れの妹と近親相姦の関係になり、妹は自殺する。父への復讐で暴れた後、妹が死んだ場所で自分も剣で自殺する。
叙事詩というのは日本人にはなじまないが、古事記みたいな感じだろうか。
特に共感できるものでもない。
シベリウス節というのは既によく出ていて、他の人と似ていない。シベリウスファンになってから聴くべき初期作品だろう。
まあ、北欧の濃い部分に触れさせていただこうという感じだ。
航空機もフィンランド航空だし。

翌日の、ティルソン・トーマスがやるマーラー「巨人」も、英雄の青春の苦悩と死を扱っている。この「英雄」という概念も、農耕民族には理解が難しい。
他はシェーンベルクの主題と変奏、これは楽しみ。カウウェルのピアノ協奏曲、ぜんぜん知らないが、やんちゃな作曲家みたいなので楽しみ。

ロイヤルアルバート・ホールは大阪城ホールぐらい収容するので、クラシックには絶望的だと思うが、スピーカーでも入るのだろうか?
ハイティンクとピリシュの日は、席をほとんど選べなかった(そのくせ1万円超え)が、他の2日はできるだけ近くを安く入手したので、音楽鑑賞としてはこちらのほうが本命だったりする。
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