mixiユーザー(id:411965)

2015年08月10日00:21

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「やくみつるの秘境漫遊記」コミック

『やくみつるの秘境慢遊記』
<ストーリー>
 仕事の合間に海外の秘境と呼ばれる地域を次々と旅するのが趣味の漫画家のやくみつる氏がインドやネパールの有名どころからシリア・トルクメニスタン・トーゴ・ガーナ・ソマリランド・トリニダードトバコなど様々な国を夫婦で訪問した旅行記。
<コメント>
 漫画家の描いた旅行記マンガは面白い。それはリゾートしかいかないような一条ゆかりの描いたマンガでさえそれなりに面白かったのだから、あの博学なやくみつるが100ヶ国以上の様々な国を訪れた旅行記なのだからさぞ面白いかと思って読んでみたらこれがびっくり。
 意外なほどに面白くないのである。確かに様々な国に行ったことは判るし、そこで体験したことも描いてある。その時の事情や国の歴史なども必要があれば述べられている、つまりよくある漫画家の旅行記。なのにこれが全然面白くない。あまりに面白くないのでなぜかとよく考えたらそもそもやくみつるの面白いマンガを読んだことがないのに気がついた。
 そもそも週刊誌に批評めいた1コママンガだとか、宝くじの当たった人の宣伝マンガとか毒にも薬にもならないようなマンガを掲載している漫画家だけれども、こういった旅行記を描くほどの演出力も絵画力も力量も感性もなかったのだ。パラグアイやコスタリカの住民との触れ合いなども描かれているが、彼らが赤羽のコンビニの店員とどう違うのかさっぱり判らない。要するにマンガが下手なのだ。
 せっかくオイミヤコンでマイナス50度体験をしたとか、ラトヴィアでボブスレーをしたとかの異様な体験までしているのに、その凄さがさっぱり伝わってこないのである。まるで奈良ドリームランドのマイナス30度の体験アトラクション並なのである。
 これがもしもきちんと旅行記などをかける他のマンガ家であったならどれだけ面白おかしく描けるのだろう、と思わず悔しがってしまった。


やくみつるの秘境漫遊記
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