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2015年06月27日11:30

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宇宙のはてとエッシャー

先日テレビで「宇宙のはてを見る」という番組があった。

その番組のなかにエッシャーの絵がいくつも出てきた。
昔エッシャー展を見た記憶があるので、画集を探してみたらあった。
画集の前書きに1981年5月伊勢丹美術館となっているのでいまから30年以上前に見ている。

画集を見ているとだまし絵といわれる不思議な絵ばかりだが、いまならコンピュータグラフィックスで簡単にできそうだ。
しかし当時このような3次元の錯視を2次元に集約したアイデアを出して版画にしているというのがすごい。しばし画集に見入った。

このようなアイデアは有名な「滝」などでよく知られている。

エッシャーの作品を紹介したページ: http://matome.naver.jp/odai/2126568463217119601

写真はエッシャー画集。


宇宙のはてとは、まず宇宙の年齢は現在理論と観測によって138億年とされている。しかし宇宙の大きさは900億光年と言われているらしい。
つまり宇宙のはては450億光年先ということになるが、(宇宙は3次元ではないと言われているので、すべての場所が宇宙の中心となるような考えである。ちょうど玉の表面のようなもので、どこでもが端っこであり中心である。)
宇宙は138億年前に針の先より小さい一点から大爆発(ビックバン)を起こし、現在も広がっていることを理論や観測で確かめられている。
宇宙が膨張していることを発見したのはエドウィン・ハッブルだ。観測の結果遠くの星ほど速いスピードで遠ざかっていることから宇宙が膨張していることを発見した。

アインシュタインは自らが作り上げた「一般相対性原理」を解くと宇宙の膨張が出てくるが、アインシュタイン自身は宇宙は定常的なもので膨張も収縮もしないと思っていた。
そこでアインシュタインは相対論の中の重力場方程式にを自分の考えに合うように「宇宙定数」を追加して修正した。
しかし宇宙が膨張している証拠が見つかったり、理論の計算でも定常宇宙が大変微妙であることが指摘されたりして、アインシュタインも宇宙の膨張を認め
「わが生涯最大の過ちである」と宇宙定数を撤回した。

しかし現在「宇宙定数」は加速膨張という別の意味で復活しつつある。

遠くを見るということは過去を見ることになる。
月を見ると1秒ちょっと前の姿だし、太陽は8分前のものしか見えない。太陽系に一番近い星の光は4.3年前の光だし、アンドロメダの光は230万年前のものだ。
番組ではハワイにあるすばる望遠鏡で130億年前の銀河を見つけたということをやっていた。
宇宙が誕生して8億年後の星の集まりだ。

ここで不思議なことがある。宇宙が誕生したのは138億年前なので138億光年より遠くは見ることができない。しかし宇宙の大きさは900億光年あるという。
つまり宇宙のはては見ることができないことになる。それでは900億年後には宇宙のはてが見えるかというと、宇宙は膨張しているためその時点でははるかに大きく広がっているためやっぱり見ることができない。

結局宇宙は有限だけども無限の広がりを持つということになる。

番組ではマルチバース(多宇宙)などの話もあったが、今の宇宙は”我々の宇宙”で我々の宇宙以外にも無数の宇宙があるなんて話は際限が無く、学者の寝物語のように思えてしまう。

夜空を見上げて無限のかたたに思いを馳せよう。

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