母ちゃんの初夢

母ちゃん
死んでから
四十九日が過ぎた。

初めて夢に出てきた。

お互い若い頃だった。

夕飯時になった、

何そわそわ
してるの！
どこかの女の子に会いにでも行くつもりかい！

いや、そんな事ないよ。

近くの居酒屋に弟連れて、話し聞いてやりたいと思っていたんだ。

社会勉強をさ。

奴はダメだよ、
母ちゃん甘やかし過ぎたからさ。

そうか、
私も気にはしてたのさ、
頼むよ！
いろいろ
聞いて
相談に乗ってやって。
あんたには
年も近いし、
打ち明けるだろうから
(5人兄弟)

飲み代だよと百円玉を十枚ほど握らされた。(うむ？これっぽっちか)

弟に兄ちゃんと行っておいでとそっとお札を渡している様子。
(母ちゃん相変わらず甘いんだから)(まったく笑)

そして、
二人は寿司屋に入った。

そこで、やっと弟の変な素行の意味が分かった。

被害妄想の話しばかりで、いわゆる今で言う
統合失調症、鬱病ではないかと。

翌日一緒に病院について行きやはりそうだった。

そんな昔の夢を見た。


母ちゃん今でも独身でいる弟の事が心配のようだ・・


分かったよまた飲みに行って、話を聞くよ。
だから安心してくれ。

お小遣いは平等に頼むよ。

どちらかと言うと、今では弟のほうがしっかりしているからさ(笑)

逆に心配してくれてるから。

生き方は俺より強くなってたよ。
東京の葛飾柴又に住んでいるからかな。



そんな夢見たよ。
母ちゃんは


優しい


神様になったんだ