始動

ちょっと出かけてみた。
遅れ気味だった今年の春も一気に暖かさを増すこの頃。道端にも材箱にも虫の姿がうごめき、私の心の中にも虫採り行きたいとうごめくものがある。昨年秋から採集に出たのは正月のただ1回きり。そろそろ今シーズンに向け身体のメンテナンス始めなきゃならない。この連休の一日を採集に充てようと画策してきたのだが、うっかり甲虫学会東海支部例会を忘れていた。今回は単独ではなく同行者がいることもあって、例会の方を断念した。
さて近くの駅に集合し、まずは地元のアカマツ林へ。いつもならラギウムが簡単に採れる場所なのだが、なぜか今回は絶不調で当たり材に全く巡り合えない。久しぶりに崖を崩してもオサムシすら出てこない。挙句の果てには眼鏡の紛失するわで痛いリハビリ採集となった。しかしこれほどムシが採れないと自信を無くす。
午後からはサンショウウオを探したいとのリクエストで、まだ寒さの残るM峠まで移動する。さすがに標高1200mはまだ春浅く、道路わきには除雪された雪が山となっている。ここではオカモトツヤアナハネの越冬幼虫を探したかったのだが、良さそうな材を崩しても全く出てくる気配がない。森の乾燥化とともに減少していることは予想していたが、ここまで姿を見られないと心配になってくる。結局ついでに掘り出したマダラクワガタと良い状態の赤枝れ材を少し持ち帰ったのが今日一日の成果となった。