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2021年10月04日07:14

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それでそれで?5

高校時代の同級生立美さんと私は学年こそ違ったが、東京で同じ洋裁学校に通っていた。
私は同じく同級生の親友(後に絵描き)とほとんどの時間を過ごしていたので、立美さんとはあまり交流がなかった。
だからその頃立美さんの親友がアキさんだということも知らなかった。

ロンドンではまだ私の娘が幼い頃に立美さんがアキさんと一緒に訪れてくれている。
そして何度か出会ってはいるのだがお互いそれだけだった。

そして今やっと、初めてといっても良いかも知れないのだがアキさんを正面から見る事になった。

下宿先を引っ越した場所で知り合った男性とは2年後に結婚したそうだ。
日本人の彼は少林寺拳法を教えていたそうだが、その頃はまだあまり知られていなかったのか、二人の生活は細々としたものだったらしい。
そこでアキさんはなんでも仕事をしたとか。

「小さなね日本食屋を始めたの。」
とアキさん。
「えっ、大変でしょう?」
「一人でねやったのよ。おにぎりとかそんなもの出して。」
すごい。
どんなに小さくともすごいと思う。
「まあまあうまく行っていたのよ。ところが数年後にすぐ近くに〇〇(巨大日本食財モール)がオープンして、さっぱりお客さんが途絶えてしまって終わり。」
一度だけ行ったことのある巨大なモール。
日本食材、本屋、寿司屋、ラーメン屋とまるで日本にいるような気分になった。
しかしこれもやがてなくなるのだが。

「その後は知人に頼まれていろいろ手伝ったりしているうちに、あのピカデリーサーカスのお店を手伝うようになったの、マネージャーとしてって頼まれて。」

あ、そういえばあの頃あそこでお目にかかりましたよね。

あの頃私は通訳の仕事帰りにたまに寄って、買い物をしていた。
その店では日本の雑誌も含め本、食器等を売っていた。
地下には日本食材と寿司を売っていた。
本も食器も高くて眺めるだけだったが、寿司はちょっと奮発すれば買えるような値段だったので、味噌や醤油を買うついでに時には寿司も買った。

そこで出会った時にお互いがいつか食事でもと言いながら実現していなかったのだ。
次にあったらアキさんのこともっともっと聞きたいと思う。

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