誕生日おめでとう

明日１１日は絵描きの親友の誕生日。
７８歳になる。

私たちは高校で出会った。
不思議なのはお互いがお互いの名前を出会う前から知っていたこと。
中学校で仲良しの友達が彼女と同じ小学校だったので，よく知っていて彼女の絵の上手さや母親の自慢の娘なんだとか話してくれていた。
母親が自慢にするほどの娘とはどんな人なんだろうと，親に褒められたことのない私は不思議に思ったと同時に彼女の名前が焼きついた。
そして高校に入学したらその本人に出会ったわけ。
彼女が何故私の名前を知っていたのかは、なんでも中学校に毎日弁当を届けてもらっている女子がいるということで、同じ町の他校にまで知られていたらしい。

ともかく彼女は気さくで、お互いに絵が好きなのですぐに仲良くなった。
親友のすること話すこと全てが山奥で幼少時を過ごしたぼんやりの私には新鮮で衝撃的だった。
彼女の色に対する感覚，文化に常に興味を持ちその知識の広さも印象的でいつも彼女にくっついて行動していた。
なので私の人生は彼女に導かれて過ごしたようなものだ。
英国人の夫に紹介してくれたのも親友。
おかげでなかなか愉快な人生を過ごせたと思っている。
二人とも英国暮らしで、離婚を経験し、子育てを頑張った。
その後努力家の親友は再度美大に入学し、念願の絵描きとして生きている。
かたや私の方は寝て食べてtvを楽しむだけという老後を過ごしているが、これも念願と言えなくもない。
何しろ若い頃から猫のように暮らしたいと願っていたから。
だから二人とも念願が叶ったことになる。
しかしここに到達するまで親友も私も愉快な人生を過ごすことができたと思っている。

全て親友のお陰といえる。
ありがとう。