どんなにか歩いた道のりも
どんなにか家族であったとしても
その色彩や感情の波長というやつは
全部知れることはできない
たまに瞬間的に共感しあって
共鳴をしあってさえずり
水切りの波紋や庭園の飛び石
のように配置された一瞬間
わたしは誰ともそもそもが誰もが
その一個のものや場所以外のことは知れない
広い宇宙でゴマの如く一粒が
風に流されてたっている
そうして思い感じているのでしょう
風に吹かれた粒子たちが
プラズマとなって人の形になったのでしょう
星の生業を縮図して
なにかの偽物になったのでしょう
砂利が大いに足元に渡りまるで銀河の宇宙線
小川が流れる音に耳を澄まして
まったく別の所から見下ろしている森の木々の視線を感じながら
わたしはなぜ人として生まれたのでしょうかと
思わされたあぜ道
離し難いこの道
ログインしてコメントを確認・投稿する