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2020年08月28日14:32

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福祉と資本主義

   「致死性100%の社会的業病」の補足である。


   2000年から6年までの日本の小泉改革。福祉関係も「官から民」への切り替えが目立った。ところが、その「民」とは会社とか資本主義の意味であった。「介護や福祉に資本主義はなじまない」と、各地の身障運動家たちが散発的に反対運動を繰り広げた。僕もその数人の反対文を読んだ事があった。「資本主義は搾取的性格を持つから、介護には合わない」みたいな事を、「資本論」を引用して説明していたが、難しい内容で当時の僕には理解できなかった。更には、反対者たちも「対案」は出していない。それゆえ、2007年ごろ、一ヘルパーさんに「対案を出さないで、反対するのはおかしい」と僕も言った覚えもある。別に、国営ヘルパーを求めているわけでもないし、又、当時からそれはできないだけ、国の力も衰えていた訳だし。それに、19世紀の資本主義と今の資本主義は違うし、資本論を持ち出しても相手にされないだろう。

  とは言え、僕も何かおかしさも感じていた。何がおかしいのかは、まだ判らなかった。

  その後、僕は船井幸雄の経済予測の本をたくさん重点的に読んだ。引き寄せられるものもあったし。その中、19世紀の資本主義とは違った、スケールが大きくなった資本主義の矛盾や、ソ連の経済構造には資本主義以上の矛盾や資源浪費の事を知らされた。予測として、「資本主義も長くない。2020年には滅びる。その時に世界的なショックがあるかもしれないが、後は本物主義・弥勒の社会になり、お金ではなく、心や自然を大切にした社会になる。人々は連帯し、利他の愛に生きるようになる。丁度、縄文時代のように。そのころの日本人は愛の遺伝子が盛んで、他の民族もそうだったが、何故か、利己的な遺伝子が活発になり、分断の世界になった。...。その果てに資本主義になったが、それも終わりに近付いている」と。

  船井幸雄氏の言う通りならば、福祉関係も非常に良くなるわけで、その考え方を支持したわけです。また、「本当は日本は東日本大震災後に、世界よりも早くに弥勒の世になるはずだった。でも、安倍政権が再びでき、その移行は遅れた。残念だが、それも2020年までである」とも述べていた。

  船井幸雄はともかく、2005年以降、資本金不足の関係で倒産する介護会社や施設、通所が出始めて、問題にもなっていきました。僕のお世話になった介護会社もすでに2つ倒産しています。0金利時代の2010年代は福祉関係の倒産が増えていくなど、介護保険と障碍者支援法はすでに行き詰まっています。国営福祉には戻れないし、それには「らい予防法」などの邪悪な過去もありました。それが良かったとも到底思えません。かと言って、小泉改革の延長でやれる訳もないし。

   ならば、今後は「真の民=連帯愛と利他」の福祉を作っていくしかないでしょう。2005年ごろに小泉福祉改革に反対した身障運動家たちも、実はそのようなものを求めていたのかもしれません。でも、当時はまだそのような発想が出るような社会状況ではなかったから、対案は出せず、マルクスの古いものを引用するしかなかったのかもしれません。僕も今だから、「連帯愛」を言える訳だし。...。


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