mixiユーザー(id:26156846)

2020年06月10日07:28

64 view

白雪姫

『・今日、白雪姫は、家事に励み、美しい容姿と歌声で男性を魅了する以外、積極的に自分から何かをすることはなく、寝ながら白馬の王子様を待つ、受動的で他力本願な旧時代の女性とみなされることもしばしば。
それに対して、「アナと雪の女王」のアナとエルサはじめ現代的な「ディズニー・プリンセス」は、王子様に頼らず、自ら闘って自分を救う強さを発揮することで、過去の白雪姫を乗り越えた、という「アップデート(更新)された」イメージを押し出しています。

・白雪姫は本当に旧時代的なだけの女性だったのでしょうか?「白雪姫」の最初の登場場面で、継母の女王のお城で働かされている白雪姫は、階段に膝をついて拭き掃除をし、井戸にかがみこんで水を汲み、きつい労働に無理な姿勢で従事しています。
しかし、女王に殺されかけて森に逃げ込み、7人の小人たちの留守宅に侵入すると、白雪姫は、まっすぐ立った姿勢で、森の小動物たちにてきぱきと作業を割り振って指示を出し、不潔と乱雑を極めていた家の中を掃除してゆきます。
家事をする白雪姫の姿勢の変化には、従来は、効率の悪い家事労働を、長時間、無理な姿勢で行うことを強いられていた女性が、家事の合理化と便利な家電によって解放され、女性の家事労働に尊敬と尊厳がもたらされる、という20世紀初頭の「女性解放」の一つの展望がかいま見えるようです。

・「女は家の中で家事をするもの」という当時のジェンダーの制約にとらわれているようでいて、すぐれた家事能力、巧みな話術と交渉術でもって、小人たちの家に入り込み、自ら安全な居場所を築く白雪姫は、37年時点の「現代性」もそなえたプリンセスだったのです。

・美しい見た目とドレスだけでなく、過酷な現状を脱出し、より良い場所(「お城」)を目指すタフな上昇志向という点でも、白雪姫とは、現在までの「ディズニー・プリンセス」の原点だったといえるでしょう。』

長文引用御免。おとぎの国も夢物語にも、社会の進歩の反映を見出す能力。我々の日常を、少しでも改善していく力、伸ばしたい。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する