朝
いつものように
職場近くのコンビニで
1番隅に置いやられた
灰皿の前で
9月の空は
夏休みによく行った
海のように
澄み渡り
少し秋の風を
匂わせながら
入道雲を全て薄く伸ばして行く
太陽は
東側の高層マンションの
屋上から
懐中電灯のように
ピンポイントで
こちらを照らし続ける
ボーっとタバコを吸いながら
ボーっとしてるようで考えていて
考えているようでボーっとしながら
街の景色を一つずつ数える
駅まで走る小太りの女性
いつも不機嫌なマンションの管理人
アネロのカバンを背負ってるのは、やっぱりちょっと小太りの女性が多い気がしたり、しなかったり
土方のおじさんは見た目通り短気
スタイルのいい美人が通ると、おじさん達の視線が美しい平行線を作り
毎朝目が合ったりするのだけれど、
やっぱり永遠に交わる事はないような
平行線
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