日本映画的おっとりアクション映画を期待

　実はこの作品、結構好きだったのですが設定と話のスケールがちょっと合わないなあ、というのが不満でした。だって元凄腕の特殊工作員のおっとりした奥さんが解決する事件が町内の事件だけというのが。最初はそれでいいと思うのですが、そのうち話のスケールがどれだけ大きくなっていくにか楽しみにしていたのですが、それほどでもなかったし。

　むしろもっと大掛かりにして「公安でさえ把握できない悪事を密かに奥さんが解決していた」というくらいのほうがホラ話として面白いのになあ、と。正直、話の設定自体はアメリカ作品っぽいのだからあっちはやたらとスケールアップしていくのが人気の秘訣なのになあ、と。

　そういう意味で映画版には期待で、例えば冒頭で町内の事件をあっさりと解決して、それがきっかけでどんどん話が大きくなっていく、というのをせつに期待してしまう。

　例えば韓国映画などでは研ぎ澄まされた感じのスレンダーな美女が情念あふれるすごいアクションを見せてくれるけれども、そういうのとは別に日本映画的におっとりしたグラマー美人が実はすごい格闘術とか銃撃戦を見せてくれたらそれはまた別の面白さがあると思う。


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