mixiユーザー(id:5343821)

2019年08月16日19:46

157 view

平手友梨奈はどこへ行く

欅坂46のアリーナツアーが始まるそうだが、チケット完売で、9月に東京ドーム公演発売を控えてのタイミングで、センター平手友梨奈が負傷欠場を発表した。

野球選手みたいな話だが、けっこうダンスが激しいので、バカにはできない。
また、ステージから転落してケガしたとかは、ロックミュージシャンのようだが、これも、やっちゃいそうな性格で、のデカダンな感じが魅力でもある。

平手の出ない欅坂なんて、炭酸の抜けたコーラみたいなもので、ファンはさぞショックだろう。
と思ったのだが、ヤフーニュースのコメント欄をみると、「別にいなくてもまわるんだし、卒業してソロでもやったら」的なコメントに「そう思う」20000、「そう思わない」500みたいな感じで、冷ややかである。

いまのアイドルグループで、たぶん平手だけが異色な空気を放っている。
まぎれこんだというか、初期は愛らしい少女だったのが、虚ろな表情を浮かべるようになり、ガン睨みをとばし、それがウケたので暴走。
いまやアイドルとは思えない。
ガチのアイドルファンからすると、この人は文法に入っていない。

ライブでは、キャプテン菅井がアイドルらしいフリで、歓声も多く、長濱ねるが性格のよい少女担当。ひらがなけやきが元気な盛り上げ。完璧にアイドルな共同体が形成され、ファンも安心して盛り上がっている。
最近は平手だけが陰鬱な表情で、文字通り「不協和音」を醸し出している。

たぶん、欅コミュニティでは、コアな平手ファンと、平手いなくてもよくね?ファンと、アンチ平手と、まあまあ仲良く、的なファンが混じりあっているのだろうな。

昨年から書いていて、ここに書いてもあまり反響もないと思うのだけども、アイドルにいっさい関心がないが、欅坂は気に入って、ついにブルーレイを購入。
つい3日前に発売のブルーレイも購入。

シャレでみていたのだが、ところどころすごくよい。ちなみに、24ビットで音もけっこうよい。
どう表現したらよいか、野外ステージなので、ときどき光がよくてキラキラとするのだけど、文字通り若くてキラキラ輝いている。
「制服と太陽」「微笑みが悲しい」「二人セゾン」といった学校系の歌もいいと思う。
平手っぽい曲は、「エキセントリック」「不協和音」「風に吹かれても」「アンビバレント」あたりで、これがハマってるときは迫力が凄い。
口パクで生演奏でないとわかっているのに、一回性のアウラがハンパない。

なかでも、「語るなら未来を」が気に入っていて。

もう失った人生なんて語るな
ほんの一部でしかないんだ
いまだから言えることは語るな
墓の中へもってゆけ
手に入れたのは脆い現実と
オーバーに盛った真実
過去など自己嫌悪しかない
語るなら未来を

こういう秋元康の言葉が、素直に心に入ってきて。
サザンの「吉田拓郎の唄」

俺なら過去など語らない 男の気持ちで想う
Feelingのボス 生まれ変われよ

を思い出す。
最近しょぼい40代が破壊的な事件を起こす。あるいは、「俺の人生はなんだったんだ」というゲームオタクが官僚の父親に殺される。
そういうことも考える。

ブルーレイ2つはちょうど1年離れていて、昨年夏の平手は、もう「二人セゾン」ダンスソロのキレを失い、ほんとうには楽しくなさそうだ。「ガラスを割れ」の前奏で、無表情で漂うようにひとり踊るさまが、いまの表現スタイルにみえる。
このまま、静かに卒業して、消えていくのだろうか。
アイドルの旬は短くて、だから絶頂時のパフォーマンスは眩しくみえる。

コーラの炭酸が抜けてきたら、甘ったるくなって、そして少し苦い感触が舌に残る。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する