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2019年06月03日14:35

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感謝と愛の大切さ

前述の竹村健一氏は、別の機会でアメリカの金持ちの事について、「お金をたくさん稼いだら、それを社会や貧しい人たちに寄付しなければ、神様が私に怒る」と信じている、と述べていました。キリスト教徒でも、ユダヤ教徒でもその意識は変わりがないそうです。「アメリカでは、寄付やボランティアは本当に当たり前」だとか。「日本やアジア諸国のように、大金を得ても、自分や家族、親族、仲間だけで独り占めはあり得ない」がアメリカ社会らしいです。そこから、僕は信仰とお金がアメリカ社会の意識では不可分であるものが察せられます。そう言えば、資本主義の発生はキリスト教プロテスタントという有力な説もありますね。「利潤は神様から与えられた恵み」だと。自分で得たものではない。だから、まず神様に感謝して、聖書にある通り、貧しい人たちや障碍を持つ人たちに還元しなければならないという。更に言うと、科学技術も、軍事力も、以上と不可分。太平洋戦争の時も日本人はアメリカの物質面しか見えなかったですが、実際は精神面でもアメリカは勝ったと、アメリカ側は思っている訳です。


  ならば、80年代にアメリカに進出した日本企業と商人はアメリカの習慣に反したことをした事になりますね。「自分だけ儲けて、社会還元しないのは、泥棒と同じ」だと思われたようです。一つには、アメリカのその習慣を知らなかった点もありますが、但し、日本古来の仏教や神道でも、感謝とか奉仕の重要性は説いています。儲けの独り占めは、仏教でも厳しく否定されています。又、宗教から離れて考えても、進出して儲けたら、現地の人たちに感謝する事は当たり前でしょう。感謝をすれば、無神論者でも、現地社会に寄付とか奉仕はしたくなるし、自然にしてしまうのではないかと。アメリカの習慣を知らなくても、何故、80年代の日本企業と商人は以上の事をしなかったのか、変に思います。20世紀前半以前のヨーロッパ諸国がアフリカなどの植民地にした事に通じる事をしたのかもしれません。そして、結果的に日本の平成時代を悪くさせたのかもしれない。

  歴史は変えられませんが、そこから「感謝と愛」の大切さが見えてきますし、僕も直接・間接的に関係するすべての人々にまず感謝の気持ちを持たないといけない。感謝に気が付かなければ、人として失格で、自滅するようになる事を以上の近い時代の歴史から学んだわけです。歴史は何も中世みたいな遠い過去の事だけでもないですからね。

  (付け加えると、アメリカは寄付とボランティアが非常に盛ん。福祉の需要もかなりはそれらで賄われている。だから、税金は安く、その代り、北欧諸国やイギリス、日本みたいな官僚を通しての福祉や医療制度という道はたどっていないわけだ。70年代の日本の首都圏で、一時的に流行ったボランティア活動だが、アメリカのそれを形だけ真似て、精神面は学ばなかったし、気が付かなかったから、すぐに行き詰まったボランティアの例も多かった。アメリカにはプロテスタント信徒が多いが、日本の場合、プロテスタント信徒でもアメリカのボランタリー精神は受け入れない・誤解して、理解できない例が多いようである。牧師の中にも非常に多く見られる。ボランティアをするつもりが、相手の意に反したお節介になったりして。早くに首都圏のボランティアが崩れた理由の一つかも知れない)



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