昭和25年の四月まで、足守におりました。
岡山駅から吉備線に乗って30分。そこから歩いて1時
間。あるいは、後になって岡山駅からバスで50分、と
いう地方のまちに4歳まで暮らせたことは、わが人生の
宝物です。
足守町役場まで2分。中国銀行足守支店までは1分。足
守のまちの中では中心部に住んでいました。
家の前が魚屋さん、右隣が肉屋さん。左隣は文房具屋さ
んでありました。
秀吉が備中高松城を水攻めしたときに使った足守川は、
すぐそばを流れていました。
兄さんたちについて蝉取りに行った「公園」は、城主の
邸宅あとでした。
農産物では「足守ごぼう」が有名でした。
そういう物の集散地でありました。
映画館もありました。旅館もありました。
ですが、そこから一歩ずれると、蛙が高々となくたんぼが
延々と広がっていました。満天の星空であります(笑)
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