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2018年10月15日22:19

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荒野にて


そこは柔らかな広い 洗い晒されたような草臥れた荒野で

秋の枯葉や枯れ枝の色彩だけが全てを支配していた

僕を心細くするヒヤッとした風が吹き

あたりは刻々と暗くなっていくが奇妙なことに

いつまで経っても真っ暗にはならない

遠くで誰かが誰かを呼んでいる声が聞こえるが

僕を呼ぶものは誰も居ない

そこは自由で寂しい場所

「秋」という名の王国跡

でも今はただの だだっ広い野原

雑草が色付いて、そして色褪せて行く

ここは僕のための場所で

同時に僕はこの場所から拒絶されていた

どちらにしてもそう長くここにいることは出来ない

どうしてだかわからないが

その事だけは知っていた

・・・でも あと少しだけ僕をここにかくまっていてくれないか?

どうも苦手なんだ

学校も塾も 放課後の校庭も

そしてその

誰が決めたかわからないようなルールに さ

どうしても馴染めないんだ


























秋になるといつも思い出す、

子供の頃の心象風景。









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