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2018年10月08日16:06

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コブ・サミ2018  その1

心配された台風の影響もコースが北にそれて無事開催されることになりました。「台風強行」とはいえ前日までハラハラ。今年のコブサミは南信州伊那谷で開催されました。コブ叩きとコブ好きがコブ談義を満喫する2日間でした。


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初日はリクエストもあって和田峠を叩くことにする。フジとタダコブの分布が入り組む地域だが、個体密度が少なく詳細な分布ラインができていない。それでも鈴鹿や地元県と比べれば叩きやすい環境であることは間違いなく、また紅葉の始まる秋の高原でコブ叩きができることで期待が高まる。


思いのほか渋滞もなく10時過ぎには現地到着。どこも枯れ葉がいっぱいで、これは楽勝とばかり、ビーティングネット片手に森の中に踏み込んだ。いきなり入り口の立木に真新しいクマの爪痕発見。最初はかなり神経質になっていたが、やがて採集に集中すると頭から抜けてしまう。



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ササの上におびただしい枯れ葉が乗っかり、どこも良さそうに見えるのだが、強い風で乾燥してカサカサの状態。当然叩いてもコブどころかゴミムシやハネカクシさえ落ちてこない。一時間ほど叩いてみたが、結局かすりもしない。ま、かなり個体数少ない所だからしょうがないかと見切りをつけて少し移動する。なるべく風の影響の少ない湿度の保てそうな沢筋に場所を変えて潜り込んで叩くがやはり落ちてこない。気温は高めだが乾燥のため高い位置にはいないと判断してできるだけ低いポイントを攻めてみたが、1時間ほど頑張った成果はゼロ。
遅めの昼食をかじりながらちょっと考えてみる。そう簡単に落ちてくれるほど甘い場所なら、すでに詳細な分布図が出来上がっているはず。採れない場所だからこそリクエストがかかっているはずで、これはかなり気合を入れてかからないと本当にボウズを食らってしまいそう。
少し車で流し環境を見ていくと、カラマツ植林と二次林が混然とした緩斜面に小さな沢もある場所を見つける。林床にササはないがシダが良く繁茂しており、今までのポイントに比べずいぶんマシな環境にみえる。小さなキイチゴやカラマツの落ち枝にイケマのツルが絡み、その上に落ち葉が降り積もっている。ここもシカの食害で林床の植生がかなりダメージを受けている。


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丹念に叩いていくうちにやっと待望のコブがネットに転がり落ちてくれる。落ち葉の隙間に裏向きになったコブ、さてどっちだ。背面にひっくり返すとフジコブの方だ。ボウズを免れた安心感に気分を取り直し、より細かなポイントも見逃さないように叩言えていく。またシダの中心に降り積もった落ち葉をつかんでネットにぶちまける。2頭目はさらに30分ほど経ってからシダの落ち葉から得られらた。

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最低限のノルマをこなして一安心。いったん車に戻り、場所を移動するつもりでナビの地図を眺めているとなかさん登場。同じ山塊のほかの流域を調査したが成果は得られなかったようだ。美ヶ原山塊の南部稜線はおおむねフジが占め、タダコブとの接点は武石川周辺。重要な地点はむしろ稜線から下がった低標高地。しかしながら植生や別荘地開発などで良好な環境が少なく調査を阻んでいる。
さて、なかさんは幹事ということで採集を切り上げて宿舎に移動。私はもう少し叩きたかったので、先ほどの斜面の下方へ少し移動して採集再開。シダの葉上の落ち葉と中心部に堆積した落ち葉層のなかから6頭を引っ張り出すことに成功。残念ながらハイブリットではなく通常の個体ばかりであった。

少し早めの時間だが、本日の採集任務完了、宿へ向けて出発。

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