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2018年07月17日19:17

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夏が来た!

1966年5月イギリスについた。
6月、7月、8月と夏の到来をまった。
毎日毎日灰色の空。
たまに晴れる。
ちょいちょい雨
気がついたら秋、枯葉が舞っていた。

あの頃のイギリスは灰色の空が多かった。
低く灰色の空が垂れ込め、町中も灰色。
見るもの全てが灰色。
なんともやりきれない鬱積した気分になる。
これじゃあうつ病になるわ。
通りでイギリスの人はいつもジョークを飛ばしているんだなとわかった。
そうでもしないと生きていけない。
あの頃は娯楽産業もなし。
いや、お金持ちは毎年イタリア、スペイン、ギリシャ、北欧等に何週間ものホリデーで出かけ、海や山や食事を楽しめる。
貧乏人は発散のしようがない。
そんな国だった。
けれど社会福祉は発達していて、無職の人ものんびりパブで飲みながら時間を潰していた。
これといった楽しみはなくとも人々の生活は保障されていた。
アダルツエデュケーションもただに近いようなコース料金で受けることができた。

あ、そうだ、夏を待っていた話。
10年経って夏が来た。
来る日も来る日も晴れてしかも暑い。
そんな日が続き、ロンドン中の数ある公園の芝生は枯れてまるで砂漠のような風景だった。
けれどこれぞ夏と言えた。
満喫。
その後徐々に晴れの日は増えていった。
夏も1、2週間暑い日が続けば、あれが夏だった。
その夏も少しづつ長くなっていった。

イギリスに来てから50年後の今年は、本格的な夏。
5月の末から雨が降っていない。
2、3度ぱらついただけ。
毎日28度〜31度の日々が続いている。

うわ〜、夏だー


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