本書のあとがきと謝辞の間に「本書を読んでくれた日本の皆さんへ」というのが2頁程ある。訳者あとがきではなく著者によるものだ。異例な事だ。
「まあ!嬉しい!」と喜んで読むと我々への苦言だった。1行に纏めると
ドイツ人は反省しているのに日本人はどうした事だ!というものだ。
私が好んで読む所為か、近頃は戦時中の日本軍を美化する記事を多くみかける。流石に偏っているとは思う。日本人も酷い事をしたのだろうとは思う。ベトナムに残留した日本軍人がベトナムの解放に貢献した記事を見る一方で、先日見た写真展でベトナム残留日本人が戦時中の所行の所為で迫害されたとも聞く。
だがアメリカ人よ、正義が貴方達の側に常に在ると思うなよ?戦時中の貴方達の反日プロパガンダの嘘が暴かれているのだ。
少なくとも私は過去の日本人が行った残虐行為を受け入れる用意がある、それが事実であるならば。だが嘘の自虐史観を受け入れるのは御免こうむる。
実際、当時の日本人は朝鮮人をチョンと呼び、中国人をチャンコロとか呼び蔑視していたようだし、現在でもそのような日本人は少なくない。
だが単なるプロパガンダに過ぎなかったのかも知れないが満州国の理念は五族共和だったし、太平洋戦争は大東亜共栄圏を護る大東亜戦争だった。この戦争に日本が勝ったと述べている英国人もいる。敗戦後も現地に留まり各国の解放に従事した日本軍人も多いと聞く。
西洋人の人種的偏見はきっと私には理解できない。肌の色の違い、出地の違い、血統の違い、それがどうだというのだ?それらに拘らず莫迦は馬鹿だし、賢い奴は賢い。
やがて人工知能が台頭するだろう。賢さにも差異が求められるのだ。
書き忘れたがアメリカ人が侵略戦争を悪だとするならば、ネイティブアメリカンに全て返却するべきだ。
本書のあとがきに「報道は歴史の最初の草稿」とあるが未だ歴史の決定稿には程遠い。歴史に学べる賢者がいるのかどうか疑問だ。
本書を読むのはけっして楽しい作業ではなかったが読まずにいられなかった。ここまで来たら、もっと読むのが辛い書物「我が闘争」も読まなくちゃかな?
ログインしてコメントを確認・投稿する