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2017年07月30日05:12

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やっぱり似ている

やっぱり似ている気がする。

その似ている人というのは私には理解不能な女性。
現役で仕事をしている頃のことだった。
私はフリーランスだったから会社とは関係ないのだが、ロンドンの美容学校の中でも内容が面白くセンスも良いある学校だけを選んで仕事するようになったので、自然その学校に努める指導者や事務関係の人々とも知り合うことになる。
中でも通訳としてスタートした時、技術を理解するために2週間見学させてほしいという私の願いを快く受け入れてくられた感じの良い男性の指導者がいたが、彼はその後も仕事において協力的だった。

美容専門通訳を選んだのは恥ずかしながらなんの資格も持っていず、日本でも仕事の経験もなかった私には選択技がなかったため。
かといって英語は得意でもなかったのだが。
友達に誘われてこの仕事をやることになった時、友達による懇切丁寧な技術における説明にもかかわらず何が何だか分からなかったという頭の悪い私だった。
ある日私はデモのモデルとしてカットしてもらうことになった。
偶然大きな日本の美容師グループが入っていて、知らない通訳が先生の説明を通訳していた。
その訳を聴きながら気がついたのは、技術の説明が的確に訳されていないことだった。
日本から旅費、ホテル、コース料金(これが高い)それに通訳代(これも当時はエイジェントが上乗せするので高い)など大金をはたいて1週間で勉強しに来ている人たちだ。
一番大切な技術の説明が正確に伝わっていなかったらなんという無駄だろうと。
そこで例の感じの良い先生に2週間見学させて欲しいと申し出たわけ。
そのコースの責任者だった彼は快く承諾してくれた。
以来技術で分からないことなど彼に質問したりするようになった。
彼はその度に親切に教えてくれた。
こうして次第に私は技術を把握し理解を深めていった。
この気の良い指導者である彼は先生としてもその情熱的で誠実な態度が日本美容師に人気があった。
私たちは協力しあいながら何年かが過ぎていった。

その当時このスクールの美容師として正式社員になるためのトレーニングを受けている日本女性がいた。
時々姿を見かけるだけで直接の接触はなかったが、何かどこか感触が違う印象だった。
挨拶くらいはしてもそれ以上には話が進まない。
やがて彼女は正式な社員として入社し、ロンドンも高級地域のサロンで仕事をするようになった。
この会社ではスクールで指導者になるかサロンで仕事をするか選べるのだった。
数年が過ぎて気の良い指導者の彼はどんどん昇格し、サロンで働いている日本女性も成績が良いとの評判だった。
私も年に何回かだけだった仕事が徐々に増え忙しくなって来た。

その頃から気の良い彼の態度が一変して来た。
よそよそしくなり、時には汚いものでも見るような目つきで私を見るようになった。

私には何が何だか分からなかった。
しかし二人の娘を養うシングルマザーで呑気でぼんやりでもあったので、悩んでいる暇などなかったのが幸いだったと思う。

それが引退してから原因がわかった。
それは私を絶交していた美人子さんと縁あって再び交際するようになってからいった言葉だった。
なぜ彼女が私を絶交したか、それは例のあの会社で美容師として活躍している日本人女性が言った言葉から、ということだった。
それは真っ赤な嘘だったのだが、聞かされる側としてはなるほどと思わざるを得ない巧みな話だった。
そこで思い当たったのが、あの気の良い彼の態度の一変ぶり。
どんな話を聞かされたのか皆目見当がつかないが、それしか思い当たることがない。
彼はこの日本女性に協力的で、彼女を会社内で引き上げていた。

彼は知識も豊かで情報にも詳しく、なんでそんなにいろんなことをよく知っているのという問いに「多くの人を知っているからね、いろんな情報が入ってくるんだよ。そしてそれらの情報をうまく操るわけさ」と答えてくれた。
その彼があることで失敗し、会社をやめることになった時彼の世話になった日本女性はあっさりと彼に背を向けた。

日本女性はその後も会社で活躍を続け、なくてはならない存在となっている。
話し上手で頑張り屋で野心的、何をも恐れない行動力、が人格は何か嘘っぽいものがある。
似ているんだよね。
だからあの動画の女性のことが気になって仕方なかったということ。

彼の方は1年後に大会社に雇用され活躍していることをお伝えして、あまり愉快ではない話を終わります。



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