mixiユーザー(id:1833966)

2017年05月24日05:17

294 view

危機を勝利のうちに乗り切りつつある金正恩の北朝鮮、核とICBMに王手

 21日夕方、北朝鮮ならず者集団はまたしてもミサイル発射実験を強行した(写真=移動式発射台から発射された「北極星2号」)。ならず者集団が言うところの「北極星2号」は、配備のための最終試験だったという。

◎北極星2号にトランプ大統領は沈黙
 この成功で、金正恩は、中距離弾道ミサイル「北極星2号」の配備を人民軍に指示し、同時に量産を命じた。ただたった2発の発射試験で、信頼性が保てるのかは疑問符が付く。
 ただ金正恩にとって、信頼性よりも先に、ハワイや日本までを射程内に収めるミサイルを配備する、という誇示こそが重要なのだ。
 ところで4月に極点にまで達した朝鮮半島の緊張は、トランプ−習近平の米中会談以後、今や弛緩状態に入った。
 ロナルド・レーガンとカール・ビンソンの空母2隻を朝鮮半島近海に配置する2隻態勢だが、中東歴訪中のトランプ氏は北極星2号の発射に何も語らなかった。
 アメリカは完全に静観・様子見に入っている。

◎手の内さらしたアメリカ、従北派大統領の韓国で、金正恩に優位性
 トランプ大統領は、北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄することを条件に、北朝鮮の体制転換を求めないことを米中会談で習近平に伝えたし、18日にはティラーソン国務長官は韓国の新任大統領の文在寅に送った特使に、「北朝鮮の体制の転換を求めず、現体制を保証する。侵攻もしない」と、わざわざ伝えているのだ。
 自らの手の内をさらしたうえに、韓国にはミサイル発射の度に「対話を求める」と付け加える従北派の文在寅政権が出来ている。
 北朝鮮ならず者集団にとって、今、アメリカに譲歩するインセンティブは何もない。
 今やトランプ政権は、北朝鮮ならず者集団がICBM発射と核実験をしない限り、中距離弾道ミサイル発射は容認するのだろう。

◎第2のオバマの「戦略的忍耐」か
 ならず者集団にとって、1週間前の14日に新型ミサイル「火星12号」の発射では恐る恐るだったろうが、トランプ氏が何も動きを見せなかったし、「体制保証」の言質も得たから、今回は安心して発射できただろう。
 しかも北極星2号を、探知が困難な個体式燃料のミサイルをコールド・ローンチ方式で発射した。発射の度に、技術革新が進んでいる。
 かつてのオバマ政権の「戦略的忍耐」という名の核・ミサイル開発の容認に続いて、トランプ政権も同じ落とし穴に落ち込んでいる。

◎核を搭載したICBMを手にしたら、東アジアはならず者たちの核恫喝の場に
 言えるのは、あと数年内にアメリカ本土に到達する核搭載したICBMを開発できることだ。
 そうなったら、アメリカ国民の多数の命を奪う可能性の高い核報復を覚悟してまで、アメリカが北朝鮮ならず者集団への懲罰的攻撃を行えないのはこの上なくはっきりしている。
 北朝鮮ならず者集団は、アメリカの威嚇から免れ、日本や韓国も東南アジア諸国に、食料をよこせ、金をよこせという核恫喝を大っぴらに加えるだろう。
 悪夢である。

注 容量制限にタッチしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201705240000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「エチオピア紀行(43):滝の観望後、タナ湖を見下ろすレストランでテラピアのソティーの昼食」
昨年の明日の日記:「エチオピア紀行(44):かつての共産主義独裁者メンギスツの肖像がなぜか今も架かる奇妙さ」

注 1泊で出かけます。明日の日記は休載します。



4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年05月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031