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2017年04月01日00:15

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阿古師神社3

阿古師神社 二木島湾を抱く東の岬にあり、対して西の岬に室古神社がある。
祭神は豊玉姫命、伊勢大神、三毛入野命との説がある。
『日本書紀』持統天皇六年(六九二)阿胡の行宮において紀伊國牟婁郡の阿古志海部、河瀬麻呂の兄弟が鮮魚を献上したとあるのは、この神社である。
ここの祭礼は、古代を最も厳格に伝承しており、阿古師、室古両社にちなむ関船早漕ぎ競漕(二木島祭)は、往年の熊野水軍や捕鯨の勢子船の早漕ぎを彷彿させる。

昔、二木島湾を境にして、熊野(牟婁)の国と伊勢(英虞)の国に分かれていた。
この地は伊勢の国に属していたことから阿古師神社の名が付き、向いの神社は室古神社の名が付いたという。
「紀伊続風土記」に「村より卯辰(東南東)の方、出崎を阿古崎といふ。
海上渡り二十余町阿古埼の艮、阿古師明神あり。
二木島の辰の方の出崎に在する室古明神と入海を隔て東西相対す。
阿古師は英虞の神なるべし。」と両神社の関係が記されている。
祭神は、豊玉姫命・伊勢大神・三毛入野命の諸説がある。
このうち、三毛入野命については、神武天皇の兄で、天皇御東遷のとき遭難しこの地に祀られたと伝えられている。
また、室古神社との間で行われる例祭は従来5月5日と11月2日であったが、現在は11月3日である。
神社での古式に則った祭典の後で開催される関船競漕は、8本の櫓を32人で漕ぐ八挺櫓の船の競争で、水軍や捕鯨の際の勢子船の早漕ぎを彷彿とさせる力強く勇壮で活発なものである。

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