緊急日記　マレーシア、北朝鮮ならず者集団の人質作戦に屈す；金正男氏の遺体と暗殺犯一味を引き渡す

　マレーシア政府は、北朝鮮ならず者集団の人質恐喝作戦に屈した。
　金正男氏暗殺に関与した北朝鮮ならず者集団大使館の二等書記官ヒョン・グァンソンと高麗航空職員キム・ウクイルが、隠れていたクアラルンプールの北朝鮮ならず者集団大使館を３０日夜に離れ、翌３１日未明、経由地の北京空港に到着した。
　それより先、平壌に人質となっていたマレーシア大使館の外交官と家族も、北朝鮮を出国した。
　また重要な「物証」だった金正男氏の遺体も、２人の乗った同じ飛行機で運ばれた。
　有力な容疑者と金正男氏の遺体を返したのでは、今後、北朝鮮ならず者集団が自己の犯罪を隠蔽し、さらに嘘八百の宣伝を国際的に繰り広げるのは明らかだ。
　マレーシア政府が人質を盾にした恐喝に屈したのは、国際法に反する行為であり、化学兵器を使った野蛮な殺人犯罪を罰しないことでもある。大いに遺憾である。