mixiユーザー(id:735114)

2016年12月22日11:28

251 view

【バレエ】シンデレラ(新国立劇場)

ロマンチックで夢があってきらびやか。なんて素敵なのだろう! じわっと涙が出そうになる部分が何箇所もあった素晴らしい舞台だった。
音楽はエキゾチックで、不協和音が斬新で、実にプロコフィエフらしい。オーケストラは低音がしっかりしていて重厚感あり。

今回の作品には継母は登場しない。シンデレラの父は妻を2人亡くしているという設定だ。
シンデレラの2人の義理の姉を演じるのは男性ダンサー。とてもユーモラスで、強烈なビジュアルとコミカルな動きに目が釘付けになる(笑)。ずうずうしくて意地悪だが、憎めないキャラクターだ。

第1幕でシンデレラは家で義姉たちに虐げられていてもあまり悲観的にならず、けなげに前向きに生活している感じが出ていた。
仙女と春夏秋冬の妖精たちが登場する場面は衣装や舞台がロココ調で素敵だった。それぞれの踊りも、音楽も、とても美しい。
カボチャの馬車が豪華でキレイ! あまりにロマンチックで、胸が締め付けられるような切なさがこみ上げてきた。

第2幕の舞踏会の会場はバレエらしい華やかさ。
道化役のダンサーが長身で(何となく、道化=小柄 というイメージがあるので)意外だったが、それはそれで豪快で良かった。
王子も長身。舞台映えのする、目鼻立ちの整ったダンサーだ。
時計が12時を打った後、シンデレラが元のみすぼらしい服に戻っていて驚いた。いつの間に!

第3幕第1場は部下を従えつつも王子自らガラスの靴の持ち主探し。王子がシンデレラの義姉からガラスの靴を奪い取るシーンは笑えた。
第2場はお城の大広間での結婚式なのだろう。「末永く幸せに!」と声をかけたくなるようなラストだった。



監修・演出:ウェンディ・エリス・サムス / マリン・ソワーズ
振付:フレデリック・アシュトン
指揮:マーティン・イェーツ
シンデレラ:米沢 唯
王子:井澤 駿
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する