「どうでしたか、9日間を振り返って」と、問われて。
「苦しかったですなあ。
おっちゃんが、大きく手を振って下さったり、手を合
わせてお婆さんが拝んで下さったり、街宣車を追いか
けて来られる奥様がおられたり、小さな声で「がんば
って」と微笑んで下さるOLの方がおられたり・・・。
これだけ応援して下さる方がおられるので、なんとか
当選して喜んで頂きたいなあ、と思うけど、そこまで
の票は追いつかんやろなあと思うので、後半戦になれ
ばなるほどつらかったですなあ」
「立候補されたことについては、どうですか」
「応援して下さった方々が、ああ残念やったなあ!
悔しいなあ、と感じられるとしたら、やめといたほう
が良かったかなあ。と、昨夜も布団の中で思っていま
した」
「当選の自信は、ありませんか」
「昨日の朝刊各紙が、新人はみな苦戦!ですからなあ。
ありません」
遅くまでありがとうございました、と機材を片付けなが
ら、NHKの方が、さりげなく言われました。
「浦上さん、期待も持ってください。NHKの調査では、
ボーダーラインですから・・・」
思わず、家内と顔を見合わせました。
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