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2016年05月19日16:01

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初夏に。





俺が一番好きな小説家の、一番初めの作品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「彼が生まれて初めて書いた小説作品」の中で、登場人物の女が主人公に尋ねる。

「ひとは何故死ぬの?」と。


すごいなあ、とつくづく思う。


現実世界なら、しかも関西なら、

「何てこと聞くねん!」と頭をハリセンでハタかれてしまうところだが、


小説の中で、主人公は(さらりと)答える。


「進化しているからさ」と。


我々はみんな進化していて、その「進化のエネルギー」に

個体が耐えられないから一人ひとりは死んで、

進化は次世代へ続いていく・・・・・・ということなのだそうだ。


「これはひとつの説に過ぎないけどね」とも言う。


初めて読んだ時、もう・・・・驚いてぶっ飛んで驚愕してびっくりした。


こんな完璧(に見える)答えを目にしたのは、初めてだったから。


ひとは何故死ぬの?と聞くことは


ひとは何故生きるの?と聞くことに等しい。






そして、この「進化」という概念。




「進化論」的な進化でもあるのだろうけど、

俺としては、もっと突っ込んで考える。


時間は「進む」方向にしか動かない。

これは「エントロピー増大の法則」によっても明らかである。


地球上の、いや、宇宙すべての存在が

「進む」という方向の時間に乗って生きている。

我々は巨大な巨大な船に乗って旅をしているようなものだ。


「過去」から「未来」へ向けて。


だから「生きている」ってだけで「進化している」、と言ってもいい。


前に進んでいるから。






我々は進化しつつあるのだ。





何のために?







答えは「進化するため」だ。


・・・・まるで自家撞着のようだがそうではない。






「意味」は、そこにしかないかもしれない。



そう、それだったらそれでさ、



それを「楽しんで」しまえばいいんじゃないか?



って、




最近の俺は思っています。








西暦2016年の、初夏に。


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