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2015年12月14日05:21

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今良寛

昭和31年に91歳で亡くなった、鎌倉建長寺の名僧、菅原時保(すがわらじほ)老師は

〃今良寛〃と言われていました。

小さい時に、寺にもらわれて育ち、9歳で檀家の葬式にお経をあげに行かされていたそうです。

お百姓さんが亡くなった時、お経をあげていたら、おかみさんが私にご飯を進ぜようとして台所に行きました。

台所では赤ちゃんがハイハイしていました。

おしゃもじを舐めたりして遊んでいました。

やがておしゃもじを投げて、泣き出しおしっこを垂れて、床が水浸しになりおしゃもじが小便にひたっていました。

私は横目で気にしながらお経をあげていました。

やがて、ご飯が炊き上がりおかみさんが、

そのしゃもじを持って釜からおひつにご飯を移し始めました。

こねている間に、おかみさんは風邪を引いているのか、鼻水をご飯に落としている。

〃こりゃぁえらいこっちゃ〃

わしはお経をあげながら気が気でなかった。

お経が終わると

「お小僧さんにお経をあげてもらって、とおちゃんどんなによろこんだろう。

さあ何もないけど、

ご飯だけはあるから」

とすすめられたが、

お腹の具合が悪いと
断ってほうほうのていで退出した。


それから、七日たってまた、お経をあげに行きました。

赤ちゃんは昼寝、
おかみさんの風邪は治っている。

よし、今日はたらふく食べるぞ。

お経が終わったら、

おかみさんが甘酒を持ってきてくれた。

美味しいので、

何杯もおかわりした。

「お小僧さんあの時のご飯を仕込んで

甘酒を作ったのよ」と

聞かされた。


うぇ!

吐き出しそうになったが、あとのまつり。


「頂戴しなくてはならないものは、

頂戴しなくちゃならんように出来てるんだよ」

といったそうだ。

そんなエピソードがたくさんあるようです。


建長寺は学生時代、

縁側で昼寝していた

思い出があるから、

懐かしいです。



今日の佳き日に



合掌
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