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2015年10月01日12:51

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【展覧会】国宝曜変天目茶碗と日本の美展(サントリー美術館)

「曜変天目だけは見ておいた方がいい」と言われたので、閉会間際の美術館に駆け込んだ。
藤田美術館が所蔵する仏像・仏具、絵画、書、工芸の初の東京公開。約90点の出展物中、国宝9点、重文12点という密度の濃さ。
だが、悲しいかな、和物や工芸品を見る習慣がないので、頭にも心にも入ってこない。猫に小判・・・(涙)。

とりあえず本展覧会のメイン、国宝の曜変天目茶碗についてだけはメモしておこう。
曜変天目茶碗は黒い茶碗の内側に玉虫色の斑紋が浮かび上がり、宇宙空間に輝く星団を見るかのようだ。
中国で作られたとされているが、現存するものは世界でわずか3つだけ。しかもすべてが日本に伝わっている(所蔵先は、東京・静嘉堂文庫、大阪・藤田美術館、京都・大徳寺龍光院)。
製造方法は不明。
なぜ3つしか残っていないのか、なぜ中国には存在しないのか、どのようにして日本に来たのか、どうしたらこのような模様が出せるのか等々、謎だらけの茶碗だ。

ライトの当たり方のせいだろうか、じっと眺めているうちに、斑紋が点滅しているように見えた。生きているようで気味が悪い。
だが、謎多き曜変天目は各所蔵先でも常設しているわけではないだろうから、この機会に見ることができて良かった。

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