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2015年10月02日23:58

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「村上海賊の娘」読中感想文4回目

 下巻の中程、第四章を読み終え第五章に入った所。
 例えるなら怪獣にマウントポジションを取られフルボッコにされていたウルトラマンが、どういう訳か形勢を逆転させる場面。何故このような例えを用いたかというと
「これは大人向けウルトラマンだな!」
と感じたからだ。違うのはウルトラマンが形勢逆転させた理由の説明が無いのに対し、本作では明確な理由付けがある事だ。

 親と一緒に「桃太郎侍」や「水戸黄門」観たことを思い出す。
「なんだ、ウルトラマンや仮面ライダーと一緒じゃん」
と思い、安心し同時に大人を侮ったものだ。

 景姫が倒す怪獣は途方も無く巨大だ。「桃太郎侍」や「水戸黄門」に出てくる悪代官や悪徳商人みたいなチンケな物ではない。
 その怪獣は、今でも我々の頭上に居座って、我々は慣れてしまっている。「のぼう様」の相手に似ているか同じかも知れない。怪獣を倒せなかった事は歴史が証明しているし、今後も倒れないのかも知れない。姫がひと太刀でも浴びせてくれれば、それだけで充分痛快だ。そんな怪獣。
 今の所、怪獣の片鱗が見えただけ。
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