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2014年11月24日01:22

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サムライとデータ再生

高倉健が亡くなったが、ほんとうには鉄道屋と黄色いハンカチぐらいしか知らないのだが、寂しい気がする。
それぐらい実直であるということは困難なことだ。

エソテリックのDAコンバーター、D70VUを買って2週間ぐらいになるが、電源をつけっぱなしている。
こいつは目をつぶって打ったホームランというか、思わぬ大ヒットだった。
クセっぽい感じや古っぽい感じがあったのだが、この機械自慢の、いったんSDRAMメモリに信号を入れてジッターを取るという回路を、普通のPLLにし、さらに、推奨のフルエンシーのデジタルフィルターをFIRのデジタルフィルターに変えると、普通に基礎体力の高い地味な音になってきた。
フルエンシーは、いまも使われているのだろうか?

プレーヤー内蔵のオマケDACではなく、タップリ筐体空間を使って、下流の高級プリとパワーの能力が初めて生きた感じ。
アキュフェーズ、デジタルプリのDC300から交換以降、スケールや骨格に寂しい思いをしてきたが、意外にもDACが解消した。
こういうのってパワーアンプの役目じゃないのか。
デジタルボリュームも、−10デシベルぐらいしてやると、プリのボリュームへの負担が減るかもしれない。
クロックは、特に広告してないが、回路図の印象では、44.1キロと48キロの倍数に近いものが別々に積まれているようだ。7割ぐらいは48キロ系で使うので、気分的によいものだ。
こういうとこが、元値が高い機械のいいところである。

ところで私は、1998年の、長岡先生のTEAC VRDS−25XS評に呪縛されてきたといってもよい。
CDプレーヤーのメカを、ノンフローティングで8ミリ厚の鋼板にリジッド固定。
23万のプレーヤーが、200万近いセパレートに勝ったというのである。
長岡節全開。

「音は中高域の切れ込み、繊細感、透明感が抜群で、クールだが情報量が多く、低域も引き締まってハイスピード、デンオンセパに匹敵するものがある。ここでACコードを自作ホスピタルグレードの強力版に交換、これはアシスタント含む全員がアッと驚いた。今まで聴いたこともない(一度だけ聴いたことがある。GT-CD1だ)繊細な切れ込みと透明感、広大な音場、弦楽合奏や客席の拍手の音が見事に分解されてきこえる。つやも色気もあるが、膨らみや超低音の押し出しはもうひとつ。それでもトータルではS1セパレートを超えたと思った。普通の部屋で聴いてもハイCPだと思うが、リジッドな床とラックが用意できるならウルトラハイCPだ。」(一部略)

ぜひ音を体験したくなる文章だが、3年後の高級セパレートで、底板の8ミリも同じ、同傾向の音を体験でき、長年の宿題が終わった。
上記の文章は、トラポ部分のノンフローティングへの評価がほとんどであり、鉄筋コンクリートの強力な部屋が前提でもある。
ただ、こちらにはウェルフロートがあり、切れ込みは少し落ちるだろうが、膨らみや有機性は出てきていている。

なんにせよ、このごまかしなく厚く高分解能なキャラと黒いルックスは、ラスト・サムライである。

しかし、これが高級すぎて、トラポのOPPO105JPがいかにもアンバランスになった。
こいつは、ヘッドフォンシステムで使ったときは、CD再生はダメだが、HDDやSSDをACアダプター電源で、USB端子に繋いでやると、特にHDDはシャキッとしてCDを軽く上回った。
元ソニーで、超高級セパレートCDを開発した「かないまる」氏は、HDDと普通のCDプレーヤーでは、精度が文字通りケタが違うという。
それがうなずけるような差だった。

今回、OPPOでCDをまわしても悪くないのだが、少し安っぽいクセがつく気もする。
手持ちのCDをガンガンSSDかHDDに放り込んで、CD再生はしないという状況になるか。
しかし、電源タップはもう空きがなく、USB端子のまわりにスペースも少ない。
ゴチャゴチャした雰囲気になりそうだ。。

とりあえず外部電源なしでどうかと、USBスティックからWAVデータ再生してみた。
これがじつにふやけた、スケールの小さい安っぽい音なのだ。
回転系を排し、USBケーブルも排しているので意外だった。

で、実験までに、ブルーレイディスク(BD-R)にWAVデータを焼いてかけてみた。
これは、USBスティックの3まわりぐらいよい音でビックリ。
回転系やデータ再生がどうとかいうのとは別の要素があるようだ。

で、元のCDと多少真剣に較べたが、CDに勝つというほどではなく、やや単色にクセがつくようだ。
ただ、CDはややペラペラした感じもあり、ここはブルーレイの方が厚みがある。ディスクの雰囲気の違いが出ていておもしろい。

こうなるとガゼン興味が出てきて、CD−Rの最高峰たとえばグリーンチューンにデータを焼いたらどうなるのかとも思う。
理論的には、回転数の少ないものの方が負担が減ってよさげだが・・・
DVD−Rでは、かないまる氏考案の「音匠」仕様というのをあと5枚持っている。ただ、これは調べると販売中止?っぽい。グリーンチューンのDVD−Rも金膜で素晴らしい感じだが、販売中止。

BD−Rも、音質重視仕様のものは出ていない。
あまり無意味なのか、はやらないのか。
パナソの日本製がいいという噂、BD-REのほうがよいという怪情報もあり。
インクジェットの表面は音によくないときくが、それ以外のがほぼない。ただ、ブルーレイは透かしても光が通らないので、さほど影響はないかも。

9年ほど前に、「CDやDVDオーディオを焼く」というのに凝ったことがあったが、どうにも盤のクセがついて、あきらかに劣化するという結論だった。
今回はデータ再生だが、どうなのだろうか。

ほんとは、SSDを電池駆動でUSBでぶらさげちゃえば、あっさり最高の音で見た目もあまりゴチャつかないかもしれないけれど。

とりあえず手元の音匠DVD-Rを実験するか。
そのまえにウェルフロートをPCにも敷かないと・・・

いずれにせよ、ハイレゾダウンロード含め、またPCM主流になりそうだ。
SHM-SACDを買い込んだり、個人的にCD規格は終わったかと思ってたら、また逆転した。
10年前SACDが流行らなかった理由がわかった。
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